太陽光発電はやめとけ? いやいや、少なくとも準備は必須でしょ!って話

家造り第二章・プランニング編

太陽光発電を載せるべき3つの理由
小野

こんにちは、小野です

これまで家建て系の本連載は火曜日・木曜日・土曜日の毎週3回の更新を継続してきました。

ただ、今後は少し不定期になるかもしれません

というのも、実は前回までのブログでほぼほぼブログ時間がリアルタイムに追いついています。

小野

この辺はまだ書いてませんけどね

  • 契約関連の話
  • 防音仕様の話
  • 断熱仕様の話

上記のような内容はまとめての説明のほうがわかりやすいと思うので、確定してからご紹介しようと思ってます。

これからほぼリアルタイムでの更新になるにあたって、より雑多な日記っぽい内容になっていくと思われますがよろしくお願いします。

さて。

今回は前回の記事で少し触れた、太陽光発電について、ぼくの考えをご紹介してみたいなと思っています。

太陽光発電を載せるべきかどうか?

太陽光発電を載せるべきかどうか?
小野

皆さんは太陽光発電、載せますか?載せませんか?

ぼくは家を建てるにあたって書籍やYoutubeなどで本当にたくさん勉強しました。

その中でも、太陽光発電に関する意見が最も意見が割れてたように感じます。

とある本では「載せないとかありえません」って書いてますし・・・違う本では「絶対に載せないほうが良い」って書いてます。

こっちは素人ですから、プロの人にそれっぽいことを言われると信じちゃうじゃないですか。

でも、人によっていってることが違う。

小野

困っちゃいますよね

太陽光を載せるかどうかは自分で決めるべき

ぼくはこのように結論づけました。

人によって意見が異なるなら、それぞれの意見を聞いて、あとは自分でどちらを信じるか決めれば良いです。

というのも、たぶん絶対的な正解って無いんだと思うんですよね。

載せてから30年くらい経って、その時初めて正解だったかどうかがわかるんじゃないでしょうか。

だったら後悔せずに済むよう、自分で考えて結論を出すべきだと思いました。

小野家は今のところ、載せる準備だけしておく予定です

小野家は今のところ、載せる準備だけしておく予定です
小野

ぼくら、お金ないんですよね。笑

なので、新築時点では太陽光パネルを載せるのは諦めることになると思います。本当は載せられるなら、載せたいんですけれども。

ただし、

  • 発電効率の良い屋根形状
  • パネルを後付けできる屋根
  • 各種ケーブルを通すための経路

これらは予め準備しておく予定です。

つまり・・・

新築時点では載せない。でも後から取り付けられるように準備だけはしておく

小野

これがぼくらの結論となりそうです

新築するなら太陽光発電を搭載すべき3つの理由

新築するなら太陽光発電を搭載すべき3つの理由
小野

というわけで、ぼくは「太陽光パネルは載せたほうが良い派」です

最終的に、なぜそのような考えに至ったのか。

その理由が以下の3つ。

太陽光発電を載せるべき理由

  1. 経済合理性
  2. ライフスタイル
  3. 将来的な売却可能性

太陽光発電を載せるべき理由① 経済合理性

小野

最大の理由は経済合理性です

単純に「太陽光発電を載せたほうがお得だからですね。

太陽光発電否定派の中には

ヤンキー

売電価格が昔と比べて半額以下!もう元を取ることはできない!

とおっしゃる方がいますが、これは間違いだと思います。

たしかに売電価格は下がっておりまして、

  • 2009年:48 円/kW
  • 2022年:17 円/kW

この通り、全盛期から比べると半分どころか3分の1ほどまで安くなってしまってます。

一方、電気代についても考えてみましょう。

一般家庭向けの電気代は直近10年、毎年4〜5%も上昇

現在の電気代は28 円/kWhと、売電価格を大きく上回ってしまいました(電力会社との契約により異なります)

つまり太陽光発電でつくった電気は、売るよりも自分で使ったほうがお得という状況になっているんです。

それなのに、太陽光発電は初期のお得さから投資目的の参入が非常に多く、今でもその意識が根強く残っています。

しかし、太陽光発電は本来、投資ではありません。家の設備として導入するものです。

それを考えると「売るよりも自分で使ったほうがお得」という現在の状況は、本来の目的に沿った状態と言えるのではないでしょうか。

実際に平均的な発電量と売電価格だけではなく、現在の電気代や平均的な家庭での消費量をもとに計算すると、一般の家庭なら太陽光発電の初期コストを10年以内に回収できます

ちなみに経済産業省いわく、電気代は今後も年間3%ほどは上昇し続けるそうです。これを計算に入れれば、もっと早く初期コストを回収できるかもしれません。

太陽光パネルの耐用年数は20〜30年。初期コストを回収して以降はすべて利益になりますので、最終的には数十万円以上の黒字になるでしょう。

このように、長期的な視野でしっかり計算を行うと、太陽光発電は間違いなく経済的利点が大きいと言えます。

太陽光発電を載せるべき理由② ライフスタイル

小野

我が家は太陽光発電に向いてる家庭なんですよね

上述した通り、

  • 売電価格:17 円/kW
  • 電気代 :28 円/kW

と、売電価格を電気代が上回ってます。

従って、つくった電気は売るよりも自分たちで使ったほうがお得ということです。

ただし問題なのが、時間帯

太陽光発電はもちろん太陽が出ている昼間に発電する仕組み。ですから、基本的には昼間の電気の使用量が多いほどお得になります。

我が家は夫婦揃って在宅ワークですので、昼夜問わず基本的にずーっと家に居ます。夏冬はエアコンもフル稼働です。

自分で計算してみたところ、我が家の場合は太陽光発電の初期コストを5〜6年で回収できるという試算になりました。

我が家のように昼間の電気代が高くなるご家庭であれば、かなりお得に太陽光発電を活用できるはずです。

毎月、電力会社から「今月の電気使用量」みたいな紙が届いてますよね。それを使えば結構簡単に計算できますので、ぜひやってみて欲しいです。

太陽光発電を載せるべき理由③ 将来的な売却可能性

小野

最後が、将来的に家を売却するときのことです

ぼくは今回建てる家に「絶対に一生住む!」とは思ってません。子供に家を引き継いで欲しいとも考えてませんので、いずれは売却することになるでしょう

となると、家を建てる段階から売却するときのことを考える必要があります。

・・・現在「脱炭素」が世界的な潮流となっています。

それを受け、日本でもZEHレベルの住宅性能の適合義務化が議論されています。

もっと言えば、太陽光発電の設置の義務化も議論されてます。というか、東京都では国に先駆けて義務化されるかもしれません。

この流れが消え去ることはありえないでしょうから、太陽光発電の設置義務化は近い将来実現するんじゃないかなーと思ってます

そうなった時、

  • 太陽光発電を載せられる家
  • 太陽光発電を載せられない家

どっちが売却で有利かといえば、絶対に前者だと思うんですよね。

周りが太陽光発電でお得に電気を使っている中、自分の家は太陽光発電を載せることすらできないって、嫌じゃないですか?

太陽光発電否定派に反論

太陽光発電否定派に反論
小野

太陽光発電は否定派も多いですが、よくある意見に反論してみようかと思います

よく見るのはこの辺でしょうか。

太陽光発電否定派の意見

  1. 故障リスク
  2. 火災リスク
  3. 雨漏りリスク
  4. 設備交換費用
  5. 発電効率低下
  6. 屋根のメンテ
  7. 撤去・解体費用

太陽光発電否定派の意見① 設備が故障したらその修繕費用で収支が一気に悪化するリスクがある?

10年以上の保証がある設備を選べばOK。そうでなくても火災保険で対応できる。

設備が故障したらその修繕費用が必要なため、収支が一気に悪化してしまう、という意見ですね。

これについては、そもそもメーカーの保証があるので大丈夫だと思います。

長いものですと10年以上の保証がついているメーカーもありますので、少なくとも初期コストの回収には問題は生じません。

また仮に保証が効かなかったとしても、火災保険で修繕できると思いますのでOKでしょう。

太陽光発電否定派の意見② 太陽光発電が火元の火災リスクがある?

太陽光発電による火災リスクは極小。
また屋根一体型を選ばず、かつ不燃材も使用すればリスクはさらに下げられる。

太陽光発電設備が火元となる火事が生じる可能性がある、という意見です。

確かに、太陽光発電が原因となる火事の事例があります。

しかしその件数は、太陽光発電が搭載されている家全体で3万軒に1軒の割合です。

ちなみに、日本の一戸建ては全国に2650万戸。年間で起きる火災件数が約7000件(一般住宅のみ)。従って戸建て全体では年間に3千軒に1軒の割合で火災が生じています。

つまり「太陽光発電による火災」の発生率は「火災全体」の10分の1以下です。

小野

普通の火事のほうが怖いということなので、太陽光発電だからと言って過剰に心配する必要はないってことですね

さらに火災になっている太陽光発電のほとんどが

  • 屋根一体型
  • 不燃材を不使用

の両方を満たすそうです。

逆に言えば、上記以外の太陽光発電設備を選べば火災リスクはさらに下げることができます

太陽光発電否定派の意見③ 太陽光発電設備の設置によって雨漏りリスクが増大する?

雨漏りは太陽光発電ではなく施工の問題。信頼できる確かな業者を選べばOK

防水の要である屋根に余分な物を載せることで、雨漏りのリスクが増大してしまうという意見。

はっきり言いますが、雨漏りリスクを上げること無く太陽光発電を搭載する工法は既に確立されていると言って良い状況だと思います。

つまり雨漏りは太陽光発電設備のせいではなく、施工の問題と言えるでしょう。

信頼できる、技術力の高い業者を選べば良いだけです。

太陽光発電否定派の意見④ 設備交換費用が定期的に発生するため収支が合わなくなる?

太陽光発電による収支で十分に設備交換費用もカバーできる。太陽光発電が普及すれば、さらに収支は良くなるはず。

太陽光発電設備は基本的に高額なので、その交換が定期的に発生する以上、収支が合わないだろうという意見です。

太陽光発電では、

  • パネル:20〜30年
  • パワコン:10〜15年

が交換時期の目安とされています。

これは計算すればわかりますが、上述した通り普通のご家庭では10年ほどで初期コストを回収できます

その後の期間に生じる利益で設備交換費用も十分にカバーできます

また今後はさらに太陽光発電    の普及が予想されます。そうなれば設備機器の値段も安くなりますので、さらに収支は良くなるはず。

ちなみにぼくの場合は、設備交換費用を含めても30年間で50〜100万円ほどの黒字になるという計算結果になりました。

太陽光発電否定派の意見⑤ 太陽光パネルの劣化による発電効率低下を見込めば収支は悪化する?

通常の範囲の効率低下なら問題無し。
異常に下がってしまった場合は、メーカーの保証対象なので無償交換できる。

太陽光パネルは経年劣化により徐々に発電量が落ちていきます。それを加味すると収支が合わないのではないか、とする意見です。

多くの太陽光発電設備メーカーでは、年間1%以上の効率悪化は保証対象としています。

万が一、太陽光発電の効率が異常に悪いようなら、それは設備機器の不良が原因かもしれません。

その場合はメーカー保証の対象になるので、機器を無償で交換してもらえます

また通常の範囲の効率低下なら、太陽光発電の収支には大きく影響しません。電気代の上昇分のほうが大きいです。

太陽光発電否定派の意見⑥ 屋根のメンテナンス時に太陽光パネルを取り外す必要があり、コストがかなり膨らんでしまう?

そもそも外す必要が無いかもしれない。
また耐久性の高い屋根を選んでおけば特段の心配は不要。

屋根のメンテナンスをする際に太陽光パネルが邪魔になり、余計なコストアップにつながるという意見です。

太陽光発電設備が載っていると、たしかに屋根のメンテナンスが難しくなります。

しかし太陽光パネルの下は紫外線による劣化が極端に減りますから、そもそも外す必要がないかもしれません

また、頻繁にメンテナンスが必要な屋根材を選ばなければ良いだけとも言えます。

たとえばガルバリウム鋼鈑なら25〜30年ほどで、再塗装や葺替えが必要とされています。

これは太陽光パネルの耐久年数とほぼ一致しますから、屋根のメンテナンスと同時に太陽光パネルも交換してしまえばよいでしょう。余分なコストは発生しません。

太陽光発電否定派の意見⑦ 太陽光パネルの撤去・解体に費用がかかるため、長期的に見ると逆に損?

撤去・解体しなくても問題なし。処分する場合のコストもそれほど高くない。

太陽光パネルを撤去する際に多額の費用が発生するという意見です。

そもそも太陽光パネルは撤去不要です。正しく施工されてさえいれば、特にリスクがないためです。

どうしても撤去したければ、屋根のメンテナンス時に一緒に撤去しましょう。そうすれば、余分なコストは不要になります。

仮に撤去する場合も、パネルの処分費用は30万円ほどで済むようです。太陽光発電による収支を考えればそれほど高額とは言えないでしょう。

まとめ:太陽光発電は予算が許すなら載せたほうが良いと思います

太陽光発電を載せるべき理由

  1. 経済合理性
  2. ライフスタイル
  3. 将来的な売却可能性
小野

ぼくは上記の理由から、太陽光発電は載せた方が良いと考えています

ただ、予算が無さすぎて断念しますが・・・。いずれは載せたいですね。

お金が溜まったら現金で対応しようと思います。

家を建てるにあたって「節約」を意識されてる方たくさんいると思いますので、そういう方はぜひ太陽光発電を前向きにご検討いただければと思います。

\ 1日1回、清き1Clickを /

ブログランキング・にほんブログ村へ

記事が気に入りましたらば是非に…mm
すごく励みになります。

-家造り
-