革靴修理

つま先の守護神 革靴履くならトゥスチールは付けておこう

トゥスチールは付けるべき
革靴を買ったばかりなのに、つま先が削れまくってて困ってる
赤ちゃん
革靴ビギナー
トゥスチールを付けてみたいけど「カチカチうるせぇ」っていう人もいるし、実際どうなの?
赤ちゃん
革靴ビギナー

革靴のお手入れを始めて10年のぼくがこういった疑問に答えます。

小野
レザーソールのつま先がどんどん削れていくの、気になりますよね

これに対する最終的な解決策がトゥスチールの装着です。

ぼくも原則としてトゥスチールは付ける派。そんなぼくの結論は

結論

  • レザーソールの革靴を履くなら、トゥスチールは絶対につけるべき
  • 付けるタイミングは買ってすぐか、ハーフラバーを貼るタイミング

って感じです。

トゥスチールはレザーソールのつま先を守る守護神

トゥスチール(ビンテージスチール)

トゥスチールは上の写真にあるような金属のパーツで、革靴のつま先を保護するための部材です。

基本的にレザーソール(革製靴底)の革靴に装着します。

ラバーソール(ゴム製靴底)の靴には付けないのが普通です。

靴を履くと真っ先に削れていくのがカカトとつま先。これは革靴に限らずスニーカーでも一緒です。

カカトの取り替えは簡単ですが、つま先はそうもいきません。

つま先の削れ(アップ)

レザーソールの革靴を履いていると、このようにつま先が削れてケバケバしてきますよね。

小野
なんとも見栄えが悪いです

一時的な治し方は以下の記事で紹介しておりますが、トゥスチールならこれをほぼ完全に予防できます。

つま先の削れを紙ヤスリで補修
革靴のつま先が削れた時の治し方 応急処置の方法を解説

続きを見る

トゥスチールのメリット・デメリット

ここで、トゥスチールのメリットとデメリットをまとめてみましょう。

トゥスチールには「付ける派」と「付けない派」がいますが、両者で議論になった際によく挙げられるメリットとデメリットをご紹介します。

小野
またそれらのメリット・デメリットとともに、ぼくの考えを紹介します

ちなみにぼくはトゥスチールを「付ける派」です。
少しばかりそっちに偏った意見になってしまいますが許してください。

トゥスチールの3つのメリット

トゥスチールには3つのメリットがあります。
以下の3つです。

トゥスチールのメリット

  1. つま先が削れない
  2. ハーフラバーの剥がれ防止
  3. かっこいい

メリット① つま先が削れない

小野
このためにつけるものなので、当たり前ですが

つま先が削れない。これが最大のメリットですね。

つま先の削れを放置すると、最終的には靴底の交換(オールソール)が必要な状態になります

オールソールできる回数には限りがある、というのは以下の記事で解説した通りです。

ソールのお手入れ
「10年履ける革靴」の秘訣はソールの手入れにある!と思う話

続きを見る

つまり、つま先の削れは靴の寿命に直結します。

大切な靴を長く履くためにも、なるべく削れないよう予防してあげましょう

メリット② ハーフラバーの剥がれ防止

※ ハーフラバーについては以下の記事を参考にしてください。

ハーフラバーは貼るべきか
4つの質問で分かる革靴へのハーフラバーの必要性と貼るべきタイミング

続きを見る

ハーフラバーを貼ってしばらく履くと、つま先が削れることで徐々に剥がれてきます

ハーフラバーの剥がれ

見栄えもよくないですし、何よりハーフラバーの役割であるソールの保護ができていませんね。

ハーフラバーの上からトゥスチールで保護する

このように、ハーフラバーの上からトゥスチールを付けることで、つま先から剥がれてくるのを予防することができます。

小野
剥がれられるもんなら剥がれてみやがれ

メリット③ かっこいい

小野
これは好みの問題です。笑

トゥスチールを装着した靴底がカッコいいという意見があります。

ちなみにぼくもカッコいいと思ってる派です。

トゥスチールの6つのデメリット

小野
メリットの倍もあるの!?

そうなんですが、1つ1つ見ていけば大したことないので安心してください。

デメリットはこの6個です。

トゥスチールのデメリット

  1. お金がかかる
  2. カチカチ音がする
  3. 滑る
  4. 床が傷つく。
  5. 水に濡れると錆びる。
  6. カッコ悪い

デメリット① お金がかかる

小野
非常にわかりやすいデメリットです

修理店に出す場合はもちろん、自分でやる場合も材料を買う必要があるのである程度のお金はかかります

お店や、どのスチールを付けるかによって値段はかなり違います(詳しくは後述)。

だいたい1000~5000円ほどかかるものと思ってください。

デメリット② カチカチ音がする

つま先に金属を付けてるので、歩き方によっては「カチカチ」という音がします

それが気になるという人も多いです。

ぼくは歩き方的に全く音がしません
つま先をぶつけたときに鳴るくらいです。

小野
というか音がしても特に気になりません笑

デメリット③ 滑る

歩き方によっては滑ることもあるみたいです。

個人的にはトゥスチールが滑るってのはマジで感じたことないです。

小野
つま先から着地しない限り、滑るなんてこと無いんじゃ?

とか思います。

デメリット④ 床に傷がつく

つま先で強く蹴りだすような歩き方だと、こういうこともあるのかもしれませんね。

土はもちろん、コンクリートやアスファルトで舗装された道なら気にする必要は一切なし。

問題はデパートなどの床ですね。
タイルなので、確かに歩き方によっては傷がつきそう。

申し訳ないですが、ぼくは一切気にしたことないです。

デメリット⑤ 水に濡れるとサビる

これを指摘する人もいますね。

でもぼくは今までトゥスチールを装着してきてサビたことは一度もありません

その経験則から言って、サビることはないと思ってます

よほど素材が悪いものを付けない限り、大丈夫でしょう。

デメリット⑥ カッコ悪い

小野
好みの問題です

ぼくはカッコいい派なので、気になりません。

トゥスチールは絶対付けた方がいい

ここまで読んでくれた方はわかるかと思いますが、ぼくは完全にトゥスチール付ける派です。

何なら

小野
デメリットが無いのに何で付けないの?

くらい思ってます。

メリットが実用的なのに対し、デメリットは個人的な感想や好みの問題しか無いと思うからです。

小野
トゥスチールは絶対付けるべき

これがぼくの意見です。

トゥスチールを付けるタイミングは大きく分けて2つ

ぼくがトゥスチールの装着タイミングとして推奨しているのは大きく分けて2つ。

トゥスチールを付けるタイミング

  1. 買ってすぐ
  2. ハーフラバーを貼るとき

タイミング① 買ってすぐ

  • ハーフラバーを貼る予定がない
  • オールソールするまで(する直前)まではハーフラバーは貼らない

こういった方の場合は買ってすぐに付けることをオススメします。

買ってすぐ、すなわち革靴に「返り」が付くまでの間が最もつま先が削れやすいです。

ですので、最初からトゥスチールを装着して保護するのがオススメ

タイミング② ハーフラバーを付けるタイミング

  • 買ってすぐにハーフラバーを貼る
  • 数週間以内にハーフラバーを貼る

こういった方はハーフラバーと一緒に付けることをオススメします。

ハーフラバーとトゥスチールを一緒に付けると、

ハーフラバーとトゥスチール

こんな感じにキレイに仕上がってテンションが爆上げするのでオススメです。

あと、これは余談ですが。

(埋め込み型の)トゥスチールを取り付ける場合、ソールをある程度削る必要があります

ハーフラバーとトゥスチールを両方装着する場合、(ハーフラバーの厚みにもよりますが)ラバー部分を削るだけでソールを削らなくて済むことがあります

ソールの負担が軽くて済むのは嬉しいですね。

トゥスチールは大きく分けて3種類

  • トゥスチールは付けた方がいいこと
  • トゥスチールを付けるべきタイミング

はお分かりいただけたかと思います。

次は「どのトゥスチールを付けるか?」です。

トゥスチールには大きく分けて次の3種類があります。

  • ビンテージスチール
  • トライアンフ
  • ジェリービーンズ / ジェリーフィッシュ
- ビンテージスチール トライアンフ ジェリービーンズ / ジェリーフィッシュ
価格 2500-5000 円 2500-5000 円 1000-3000 円
取付方法 埋め込み式 埋め込み式 or 非埋め込み式 非埋め込み式
耐久性 高い 普通 超高い
取扱店 多い 少ない? 普通~多い

※ スマホの方、横スクロールしながらご覧ください。

ぼくの個人的なオススメはビンテージスチールかトライアンフです。

それぞれの特徴を簡単にご紹介します。

ビンテージスチールはスマートな革靴にお似合い

ビンテージスチールの付いた革靴

価格 2500-5000 円
取付方法 埋め込み式
耐久性 高い
取扱店 多い
小野
「トゥスチール」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのがこれという方も多いのでは?

扱っているお店が一番多いような気がするんですけど、どうですかね。

見た目がスマートなのが特徴です。

個人的には、ヨーロッパ系だったりの

  • スマート/スタイリッシュな革靴
  • クラシカルな革靴

なんかにはビンテージスチールがオススメです。

トライアンフは漢のスチール

ハーフラバーの上からトゥスチールで保護する

価格 2500-5000 円
取付方法 埋め込み式 or 非埋め込み式
耐久性 普通
取扱店 少ない(気がする)

一番取り扱いが少ない気がします。

埋め込み式で装着されることがほとんどだと思いますが、たまに非埋め込みでも取り付けてくれるところありますよね。

個人的には埋め込み式がカッコいいと思います
歩くときに邪魔にもならないですし。
というか非埋め込み式でやるならジェリーフィッシュでいい。

ちなみに、ビンテージスチールに比べると耐久性が低いと聞いたことがあります。
ぼくは体感したことないですが、どうなんでしょうか。

ビンテージスチールと比べてイカツイ見た目をしているので

  • アメリカとかの漢って感じの革靴
  • カントリーな革靴

なんかにはトライアンフが合うような気がします。

余談:ビンテージスチールとトライアンフの比較

これは余談ですので読み飛ばして大丈夫です。

トゥスチールってネジで革靴に固定するので、ソールに穴を開ける必要があります

ビンテージスチールは、ネジの位置が革靴の縫い目に被る場合が多いです。

ビンテージスチールのネジ位置

ビンテージスチールのネジ位置。縫い目と完璧にかぶっているのが見て取れる

汚くてすみません。
赤い線が縫い目の位置、黄色い点がネジの位置を示しています。

ビンテージスチールのネジ位置は縫い目に被っているのが見て取れるかと思います。

それに対し、トライアンフは多くの場合縫い目には被りません

トライアンフのネジ位置

トライアンフのネジ位置。ギリギリで縫い目から外れているのがわかる

ハーフラバーが貼ってあるのでわかりづらいかもですが、縫い目の位置からネジが外れていることがわかるでしょうか。

この縫い目はソールを縫い付けているものです。
糸が切れたからと言って靴底が剥がれるとかは全くないんですが、切るよりは切らない方がいい。

したがって「トライアンフの方が革靴へのダメージが少ない」という話を聞いたことがあります。

一方、

  • トライアンフの方が装着時に削るソールの量が多い
  • 削った際の形のがいびつ

という理由から「トライアンフの方が水分が侵入しやすくソールが傷みやすい」という話も聞いたことがあります。

小野
一長一短ということですね。笑

ジェリービーンズ / ジェリーフィッシュはソールを削りたくない人用

ジェリービーンズとジェリーフィッシュ

価格 1000-3000 円
取付方法 非埋め込み式
耐久性 超高い
取扱店 普通~多い

画像で言うと、左がジェリービーンズで右がジェリーフィッシュです。
フィッシュの方が少しい大きい。

非埋め込み式なので、ソールを削ることなく装着したい方にオススメです。値段も他と比べて半額くらいですし。

ただ、非埋め込み式なので慣れるまでつま先に違和感を感じるそうです。

ぼくは埋め込み式の見た目が好きなので、ジェリービーンズを装着したことがありません。よって装着中の画像がありません。(ごめんなさい)

特徴としては

  • 非埋め込み式なので靴への負担が最も軽い
  • 超頑丈。一番長持ちする

って感じでしょうか。

豆みたいなのを靴のつま先に乗っけた感じの見た目になります。
気になる方は靴の修理店頭で見せてもらうとよいかと。

まとめ:レザーソールの革靴にはトゥスチールを装着した方がいい

個人的にレザーソールの革靴には絶対トゥスチールを付けた方がいいと思ってます。

一度革靴に返りが付いてしまえば、つま先の削れも落ち着くので問題ないんですけどね。

ぼくは結構つま先が削れる歩き方をしているらしいので、何もせず押し通すのは怖いです。

小野
トゥスチールとか何もつけなくても問題ない人、羨ましいです

特に初心者の方は、つま先が削れ過ぎて手遅れになる前に装着することをオススメします。

-革靴修理

© 2020 nono-blo(ノノブロ)