ぼくはプロのWebマーケター。
特にSEOが得意で、月間200PVのサイトを半年で月間200万PVにしたりしています。
正しいSEO対策の実践方法については下記でまとめました。
一方で、SEOには圧倒的NG行為である「スパム行為」もあります。
SEOをある程度学んだ人にとっては常識ですが、ブログを始めたばかりですと、知らずにスパム行為に手を出してしまう人も結構います。
スパム行為の具体的な手法と、それらを実施することのリスクを知ることで、
- スパムをやらなくて済む
- 正しいSEO対策の理解が深まる
といった効果があるため、ぜひ知識として覚えておきましょう。
スパム=NGなSEO対策
検索エンジンを騙して上位を獲得するようなNGなSEO対策を「スパム」や「ブラックハットSEO」といいます。
また、それを行う人のことを「スパマー」と呼びます。
これが鉄則。
逆に、正統派のSEO対策を「ホワイトハットSEO」といいます。
スパム行為は大きく分けて2種類
スパム行為は大きく分けると以下の2つ。
スパムの種類
- スパムコンテンツ
- スパムリンク
スパムコンテンツ
昔の検索エンジンは
大昔のSEO評価基準(一部)
- ページの文字数
- サイト内のページ数
- ページ内のキーワード出現率
これらを始め、すごく単純な指標でランキングを決定していました。
従って、コンテンツ内のキーワード数を増やすだけで上位表示できたんです。
日本語の文章として超不自然だったとしても、とにかくキーワードが入っていればOK。そんな状況だったからこそ生まれたのがスパムコンテンツです。
スパムリンク
特に2000年代に入って以降、被リンク数が検索順位に大きく影響するようになりました。
被リンク数は7つあるSEOの最重要指標のうちの1つです。
以前は被リンクを水増しすることで簡単に上位表示できました。それを利用するために開発されたのがスパムリンクです。
3つのスパムコンテンツ
過去実際に行われたスパムコンテンツの中から、代表的な3つの手法を紹介します。
3つのスパムコンテンツ
- 隠しテキスト
- クローキング
- キーワードスタッフィング
隠しテキスト
- 人類最初のスパム
- コンテンツを水増し
- とにかくテキストを増やす
「ユーザーには見えないが検索エンジンには見えるコンテンツ」を作り、ユーザーには不自然に見えないようキーワードを水増しする行為です。
コンテンツに隠しテキストや隠しリンクを含めることは、偽装行為と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反にあたります。
Googleでも明確な明確な違反行為とされてます。
具体的な方法
- CSSで画面外に飛ばす
- 文字色と背景色をそろえる
- 文字サイズを極端に小さくする
- CSSで文字の上に画像を重ねる
こういった方法で、ユーザーからテキストを見えなくできます。
クローキング
- クローラーにユーザーと違うコンテンツを見せる
- 危険度MAXのスパム行為
PHPなどを使ってプログラムを組み、クローラーにだけユーザーとは全く別のコンテンツを見せる行為です。
クローキングは、Google のユーザーが予想した結果と異なる結果をユーザーに提供するものであるため、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反と見なされます。
Googleでも明確な明確な違反行為とされてます。
具体的な方法
- クローラーにのみテキストを追加
- 人間に画像、クローラーにはテキストを表示
クローラーには独自のIPアドレスやUserAgentが割り振られているケースが多いです。
それをもとにクローラーを判別し、PHP等でユーザーとは異なるコンテンツを表示します。
キーワードスタッフィング
- 過度なキーワード詰め込み
- 隠しテキストとの併用も多い
異常な量のキーワードをページ内に無理やり入れ込む行為です。
ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。
明確な違反とまではされていませんが、Googleでも検索順位に悪影響が出る可能性があるとしています。
具体的な方法
- HTMLのtitle属性やalt属性
- 隠しテキストを使ったテキスト
- ユーザーに見える形でのキーワード羅列
ユーザーから見えるかどうかに関係なく、キーワードを不自然に羅列します。
例えばこんな感じの文章もキーワードスタッフィングに該当します。
参考
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成分には多くのダイエットサプリで採用されている~~~という成分が含まれています。
※ 「ダイエット サプリ」で上位表示したい場合の例
5つのスパムリンク
次に、過去実際に行われた代表的な5つのスパムリンクを紹介します。
5つのスパムリンク
- コメントスパム
- noscriptスパム
- 相互リンクスパム
- ワードサラダスパム
- ブログ広告による購入
コメントスパム
- 外部サイトにコメント
- 投稿時にURLを貼り付け
- コメントした数だけリンク獲得
アルバイトを雇ったり、プログラムで自動化するなどして大量のコメント投稿をしてリンクを獲得するスパマーもいました。
Googleだけじゃなく、ブログサービス側でもコメント内のリンクが「nofollow化」されるなどの対策が取られました。
noscriptスパム
- 無料のWebツールを提供
- ツール内等にリンクを仕込む
- 導入サイトから被リンクが集まる
無料のWebツールを提供し、その中に自サイトへのリンクを仕込むスパム行為です。
ツールを使ったサイトからリンクが集まるので、ツールの利用者が増えるほど被リンクが集まります。
有名なのはアクセスカウンターですね。
「キリバン」「踏み逃げ禁止」という言葉で身もだえするおっさんも多いと思います。
相互リンクスパム
- サイト同士でリンクし合う
- マッチングサービスみたいなのもあった
- 「リンク集」みたいなコンテンツが激増
当時はどんなサイトからリンクされても一定の効果があったので流行したスパムです。
今はリンク元サイトの内容や規模も評価対象になっているので無意味になった行為。
ワードサラダスパム
- 外部リンク用サイト大量作成
- 掲載コンテンツも自動で生成
- 数万サイトを作成する猛者もいた
大量のサイトを作成してリンクを貼ることで一気に多数の被リンクを集める手法です。
リンク用サイトに掲載するコンテンツは、主にプログラムで生成した超低品質コンテンツでした。
当時は検索エンジン側のコンテンツ理解力が低く、適当な文字列とリンクでも問題なかったために有効だったスパムです。
ブログ広告による購入
- リンクを1本ずつ買う
- ブロガーへの依頼が多かった
- 予算さえあれば大量に獲得できた
ブロガーにリンクの設置を依頼し、対価として報酬を支払うというスパムです。
コンテンツはブロガーがある程度ちゃんと作っているため、お金さえあれば優良なリンクを大量獲得できました。
今では無意味!スパム行為の3つのデメリット
以前はこれらのスパム行為はかなりの効果がありました。
そのため、これらの手法を駆使した施策を提供する悪質なSEO会社が星の数ほど存在していました。
しかし今ではそういう会社は多くはないです。
なぜならデメリットの方が大きくなったから。
スパム行為のデメリット
- 効果が無い
- ペナルティ
- 復帰不可能になる
デメリット① 効果が無い
そもそもスパムの効果が無くなりました。
Googleの技術が進歩した結果、スパム行為によるコンテンツやリンクをかなり正確に判別できるようになっています。
今のGoogleはスパムと判断したリンクやコンテンツを無視するようにプログラムされているので、どれだけやっても上位表示されません。
デメリット② ペナルティ
スパムリンクを貼ってると、Googleによるペナルティ(手動対策)を受けることがあります。
これを受けるとマジで全く検索結果に表示されなくなるので注意です。
こういうことです。
ちなみにペナルティを食らうと、サーチコンソールの「手動による対策」に通知が来ます。
デメリット③ 復帰不可能になる
ペナルティをくらっても、
- スパムリンクを外す
- スパムリンクの否認する
- スパムコンテンツの削除する
これらの対策を行い、問題を解決すれば手動対策が解除されます。
しかし、スパム行為で作成されたリンクやコンテンツを完全に削除するのって超大変です。特にリンクは外部サイトからのものなので、自分でコントロールできないことも多いですし。
全くペナルティを解除できず、検索結果に一生戻ってこれなくなるケースもあります。
こうなるとURLを変更するしか方法がありません。
スパマーには近寄るな
とか言ってる人がいたら、
- 詐欺師
- スパマー
- 無知な人
この3つのどれかです。
なので近寄ってはいけません。
まとめ:スパム行為はダメ、ゼッタイ
リンクスパムは今では全く意味のない行為です。デメリットしかないので、絶対にやってはいけません。
下記の記事で正しいSEO対策を学び、効率よくアクセスを増やせるよう一緒に頑張りましょう。