こんにちは、小野です
前回、街家工房の完成住宅見学会に参加した際の話を紹介しました。
最後にぼくは言いました。
街家工房は候補から落とす、と。
今回はその理由をご説明します。
ただ、最初に一応明言しておきますが、下記に注意してご覧ください。
- 「街家工房」は仮称です。実在の組織・団体とは無関係です。
- 本ブログは身バレを防ぐために多少の脚色やぼかしも含んでいます。
- ぼくは専門家ではないので勘違い等を含んでいる可能性があります。
- ぼくの認識が正しいかどうかの確認もしていません。するつもりもありません。
- 本件に関する問い合わせやコメントは受け付けておりません
「ダメだ」と思った社長の発言
なんで街家工房はダメなの?
説明しよう
完成住宅見学会で、ロフト部分の見学をしたときのこと。
職人アガリさんが以下のように発言しました。
役所の完了検査が終わったら、それを取り払うんです。そうすると、ご主人でも普通に立って歩けるくらいの高さになります
これがダメなポイントです。
順を追って解説していきます。
ロフトの高さは「天井高140cm以下」でないといけないはず
今回の街家工房の完成住宅にあったロフト。2階から固定階段で登った部分にありました。
これは建築基準法上では「小屋裏物置等」に該当すると思われます。
その場合「天井高は最高140cm以下」という規定があります。
※ ぼくは専門家じゃないので、詳細な解説は省きます。これ以外にも「真下の階の床面積の2分の1以下の広さ」とか、いろいろと制限があります。
140cm以上の天井高の場合、そこは「小屋裏物置等」ではなく、通常の「階」として見なす必要があるはずなんです。
そうなると、今回見学した建物は「木造3階建て」として申請が必要になります。
2階建てと違い、3階建ては建築基準法における取り扱いが全く異なります。
詳細は省きますが、車線規制とかいろいろ、より厳しい制限を受けるんですね。
職人アガリさんの
役所の完了検査が終わったら、それを取り払う
という発言が真実なら、建築確認申請等の公的な手続きは「木造2階建て」として処理していることになります。
つまり・・・
完了検査は確認申請通り2階建てとして行う。それが終わったら、天井のパネルを取っ払って、実質的に3階建ての家として使えるようにする。
こういうことですよね。
ここまで、すべてぼくの推測ですが・・・これを受けて、ぼくはこう思いました。
これって違法建築じゃないの?
と。
ぼくは専門家じゃないので、もしかしたら違うのかもしれません。でも限りなく黒に近いグレーに感じてしまいました。
耐震性は大丈夫なの?
まぁ、上述の法令制限周りがぼくの勘違いだったとしましょう。
ですが、(職人アガリさんの発言の意図をぼくが間違ってなければ)完了検査は2階建ての状態で受けるんですから・・・
着工前の建築確認申請は2階建てとして行っているはず。
今回の家が申請してるかは不明ですが、もしかしたら2階建てとして長期優良住宅の申請もしているかもしれません(街家工房では長期優良住宅の認定取得が標準です)。
この場合、耐震性は大丈夫なのでしょうか。
だって、着工前の各種申請は2階建てとして行ってるんですよね?
でも実質的には3階建てなわけですよね?
だったら、木造3階建ての場合に通常は必要となる構造計算とかはやってないって事になりませんか?
違法建築物じゃなかったとしても・・・
もし木造3階建てとしての構造計算をしていないのであれば、それは不安しかありません。
何よりも、コンプライアンスに不安が残る
別に、今回見た「実は天井が抜けます!」なロフトを採用しなければいい話です。
ぼくの家に無ければ、違法建築物になりませんから。
でもね、そういうことじゃないんです。
コンプライアンス
の問題なんです。
コンプライアンス【compliance】
goo辞書
法令遵守。特に、企業がルールに従って公正・公平に業務を遂行すること。
このような疑念を持ってしまう会社に、自分の家を発注できるのかという話なんです。
ぼくもね、昔はね、ゴリゴリのベンチャー企業で働いて、
コンプラ?ナニソレオイシイノ?
状態でしたよ?
でも今では一部上場企業で働いており、コンプライアンスの重要性は身にしみてわかっているつもりです。
街家工房は小規模な工務店ですが、だからといってコンプライアンスに問題があってもいいとは思いません。
街家工房を候補から落とした、たった1つの理由
つまり、街家工房を候補から外したのは…
信頼感の欠如
が理由です。
問題のありそうな仕様を自宅に取り入れなければ、我が家は違法建築物にはならないでしょう。
しかし、そういったことをする会社は信頼できません。
また今回の疑念はすべて、ぼくの勘違いかもしれません。
しかし、ぼく的には確信に近いレベルで疑っており、払拭できる気がしません。
家を建てた会社とは今後、数十年のレベルで長いお付き合いになるわけで・・・。
信頼できない会社と、そのような長いお付き合いはできないでしょう。
ほとんどツリーハウジングに決まったな…
というわけで、街家工房は信頼ならん。ここには発注できない
わたしはよくわからないけど、そう言うなら、そうなんだろうね。そこは任せる
じゃあ、もうツリーハウジングに決まりじゃん
そうなんですよね・・・。
そもそも街家工房はツリーハウジングの独走を防ぐために用意した対抗馬。
これが自滅したとなると、もうツリーハウジングを止めるものはいません。
探せばさらなる候補は見つけられるでしょうが、ハッキリ言って面倒くさいです。
まぁ・・・ツリーハウジングになっちゃうよね
できることなら、ぼくの育休中(2021年中)には住宅会社を決めたいと思っていました。
現在は2021年11月27日。
あと1ヶ月で、さらなる候補を見つけ、見学会等に参加し、判断をする。
これは不可能と思われます。
まぁわたしはツリーハウジングにお願いできればと思ってたし、別に良いんじゃない?
そうだね、おれも別に嫌いじゃないし、良いかもね
というわけでマイ仲さんから依頼されていた通り、2日後にツリーハウジングの再提案を受けることにしました。
ただし、ぼくらの中で既にツリーハウジングに決めたことは明かさないでおきます。少しでも交渉を有利に進めるためです。
街家工房のプランは見てみたい
でもさ、発注はしないけど、永作マガイさんのプランは見てみたいよね
それはわかる
街家工房でぼくらを担当する設計士の、永作マガイさん。
今回見学した完成住宅もそうでしたが、デザインやプランニングが素晴らしいんですよね・・・。
この人がワク土地Eにつくるプランは見てみたい!
そう強く思わせる魅力があります。
ていうか、明後日も街家工房の社員宅見学の約束してるし…
今からお断りの連絡するのもアレだし…
しばらくお付き合いは継続しちゃう?
そうだね、そうしようか。ちょっと迷惑かもだけど
というわけで、プランが出るまでは街家工房ともコミュニケーションを続けることにしました。
街家工房の皆さんには無駄な労力をかけさせてしまいますが・・・。
我々(特にぼく)は「良い人」や「誠実な人」といった人種ではありません。
利用できるものは利用します。
まとめ:街家工房が自滅。ツリーハウジングにほぼ決まり
というわけで、我が家が契約するであろう住宅会社がほぼ決まりました
ツリーハウジングです。
対抗馬として用意した街家工房でしたが、自滅しちゃいましたね・・・。残念です。
ほぼツリーハウジングに決定ですが、まだそれは先方に伝えません。
とりあえず再提案を受けることにして、より良い条件を引き出したいと思います。
街家工房も、プランを作成いただくまではお付き合いを継続することにしました。
住宅会社もほぼ決まってきましたし、あとは明日、ワク土地Eの売買契約をうまくまとめることが重要です。
次回、ワク土地Eの売買契約書における交渉結果と妥協点についてまとめたいと思います。