こんにちは、小野です
ぼくは注文住宅を建てることに決め、すでに土地の契約&住宅会社への申込が完了しています。
ここまで来るまで、たくさん悩み、様々なことを勉強してきたわけですが・・・
今日はそのうちの1つ「注文住宅を建てられる会社の種類と特徴」について書きたいと思います。
この記事を最後まで読めば、自分がどんな種類の会社で注文住宅を建てるべきか、自分で決められるようになると思いますよ。
注文住宅を建てられる会社の種類とメリット・デメリットまとめ
注文住宅を建てられる会社には種類があって、それぞれ特徴が異なります
普通、注文住宅を建てるにはどこかの会社に発注をする必要がありますよね。
その発注先として、大きく分けて3つの種類があるんです。
注文住宅を建てられる会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 建築設計事務所
それぞれの種類ごとに特徴があり、得意・不得意がぜんぜん違うんですね。
ここでは、各種類ごとのメリット・デメリットを解説します。
自分(が建てたい家)に合った会社を選ばないと、一生のマイホームが悲惨なことになるかもですよ
家を建ててくれる会社① ハウスメーカー
全国に10万社以上あるとされる住宅会社の中でも、最も規模が大きい会社のことを「ハウスメーカー」と呼ぶことが多いです。
※ 上記の「10万社」は総務省の統計によるものです。統計データのとり方により大きく変わるので、正確な数はわかりません。一種の目安と思ってください。
全国展開している会社が多く、年間に数千〜数万棟の家を建てています。
建築棟数だけで言えば、日本の頂点に立つ会社です
具体的には下記のような会社があります(一部の例です)。
- ヘーベルハウス
- ミサワホーム
- ダイワハウス
- タマホーム
- 三井ホーム
- 積水ハウス
- 一条工務店
- 積水林業
建築棟数が多いということは、より多くの方々に選ばれているということですよね。
なぜそれほど多くの人がハウスメーカーでマイホームを建てるんでしょうか。メリットとデメリットを見ていきましょう。
ハウスメーカーのメリット
最大のメリットはやはり、大手ならではの保証や経営の安定性、そしてブランド力ではないでしょうか。
そして全国にモデルハウスがあり、契約前からたくさん現物を確認できます。
何十年も住むマイホームですから、これだけでも大きな魅力ですよね
家の大部分を工場でつくり、現場では組み立てるだけ。そんな会社も多いので、品質が安定して工期も短いです。
「半年後までに引っ越したい」とかの希望がある場合は、ハウスメーカーが安心ですね。
また大型分譲地の情報を持ってたりするので、そういった場所に住みたい場合は土地探しもスムーズに進むかもしれません(コスト的にもお得なことがあります)。
ハウスメーカーのデメリット
ハウスメーカーの家は大部分が工場でつくられ、現場では組み立てるだけのことも多いです。工場で大量生産するには、家のパーツをなるべく統一する必要がありますよね。
そのため設計の自由度は最も低くなります。
また統一されたパーツで家を建てるので、
- 形が歪な土地
- 高低差がある土地
- 前面道路が極端に狭い土地
このような土地に家を建てるのは苦手です。
そして・・・一番のデメリットがコスト。
住宅展示場を全国に展開し、テレビCMを大量に流しているハウスメーカーも多いですが・・・そういったことをするためにはお金が必要です。
そのコストは建築費に跳ね返って来ますので、坪単価は割高になりがちです。
家を建ててくれる会社② 工務店
ハウスメーとは真逆で、「工務店」は全体として会社の規模が小さく、年間で数十棟ほどしか建てない会社が多いです。
※ 年間30〜40棟前後を基準に、それ以上の棟数を建てる工務店を「ビルダー」と呼ぶこともあるみたいです。
ちなみに、ぼくが申し込んだのも工務店です!
工務店のメリット
工務店の最大のメリットは坪単価の安さと設計の自由度のバランスだと思います。
ハウスメーカーと違って人件費や広告費をかけていないため、坪単価を抑えることができます。
「工場で大規模生産」のようなやり方もしていない(というか、できない)ので、設計の自由度はハウスメーカーよりもかなり高いです!
1軒1軒、丁寧に手で建てていくので、腕の良い職人を抱えている工務店も多いと言えます。
また地元密着型の会社が多いので、
「この地域は地盤が良い」
「この土地は前に大雨で浸水したから避けるべき」
「この辺りは風向き的に、ここに窓をつけたほうが良い」
などなど、地元ならではの情報をもらえます。
さらに工務店は広告費をかけられないので、お客さんを集めるには口コミが最重要となります。そのため、悪評が立たないように対応が丁寧な会社が多いと思います。
家が建った後も「家を建てた会社が近所にある」というのは安心ですよね
工務店のデメリット
工務店はピンからキリまで、様々な会社があります。
- 最新技術に疎い会社
- 時代遅れな家しか建てられない会社
- 汚損や騒音など、近所迷惑な工事をする会社
こういう最悪な会社を避け、自分にあった会社を選ぶのはマジで大変です。
しかも工務店は規模が小さいので、施工エリアが狭いです。
逆に言うと・・・工務店と一緒に土地を探す場合、その工務店の施工エリアでしか土地を紹介してくれません。
そして建築棟数が少ないので、最新技術なんかの施工実績・知識も少ないです。
家の仕様にこだわりがある場合、施主自身も勉強して工務店に依頼をしないと、うまくいかないケースが多いと思います。
家を建ててくれる会社③ 建築設計事務所
「建築設計事務所」は通常の会社とは異なり、建築士(建築家)の方の個人事務所であることが多いです。
建築設計事務所には設計や監理を依頼します。
実際の建設作業は別途、地場の工務店と契約して行うことになるでしょう。
建築設計事務所のメリット
建築設計事務所の最大のメリットは、なんと言っても自由度の高さ。
設計の制限は基本的に存在しません。
自分ならではのこだわりを100%つぎ込んだ、オンリーワンの最高な家を建てることができます。
ハウスメーカーが苦手とする、複雑な形の土地への対応力も抜群です。土地の立地や形状を活かした家造りなら、間違いなく建築設計事務所がNo.1でしょう。
また建築設計事務所との契約には「監理」が含まれます。
したがって、建設中のことはすべてお任せでOKです。楽ですね。
建築設計事務所のデメリット
工務店と同じく、ピンからキリまであるので、見極めは難しいです。
建築士にはそれぞれ得意分野もあるので、自分と相性の良い人を見つけるのはかなり大変でしょう。
自由度が高い分、打合せの数も多く、着工までにかなりの時間がかかることを覚悟しないといけません。
そして最大のデメリットはコスト面。
まず設計・管理料が必要です(建築費の10〜15%ほどが目安なようです)。
そしてオンリーワンな家を建てるため
- 工期が長くなり、人件費がかさむ
- 建材の大量仕入れができず、材料費がかさむ
のように、建築コストも上がりがちです。ハウスメーカーより高額になってしまうケースも多いと思います。
あなたはどの会社? 会社種類別、向いてる人まとめ
で、結局どれにすればいいの?
こういう疑問に答えていきます
ここまで紹介した各種の特徴をもとに、
注文住宅を建てられる会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 建築設計事務所
それぞれ、どんな人が向いているかを解説していきます。
ハウスメーカーが向いてる人
普通でいいから、失敗のない良い家が欲しい
という、こだわり少なめで失敗したくない人にオススメなのがハウスメーカーです。
また大手の安心感やブランドイメージ、保証内容を重要視する場合もハウスメーカーで決まりですね。
日本で最も多くの人がハウスメーカーで家を建てています。安心して家造りを任せることができるでしょう。
工務店が向いてる人
こだわりは強いけど、コストはなるべく抑えたい
こんなわがままな人にオススメなのが工務店です。笑
工務店なら最小限のコストで自分の要望を実現できます。
地元の腕の良い職人と一緒に理想のマイホームを建てたい。
そう思う方はぜひ、工務店を選んでください。
建築設計事務所が向いてる人
マイホームは自己実現手段の1つ
というクセが強めの人や、
都心に15坪の狭小地を相続した
というような、建築難易度が高い土地に家を建てたい人なんかにオススメなのが建築設計事務所です。
時間やお金はかかっても、世界に1軒だけの理想のマイホームを建てたい。
そんな方は自分と相性の良い建築士の方を探してみましょう。
まとめ:自分にあった会社で家を建てるのが大切です
注文住宅を建てられる会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 建築設計事務所
注文住宅を建てられる会社は上記の3つに分類できます
今回ご紹介した通り、それぞれ特徴が全く異なります。
理想のマイホームのためには、自分に合った会社を選ぶのが大切です。
どんな家に住みたいかを家族とよく話し合い、適切な会社を選んでいただければと思います。