復刻版アイリッシュセッター!レッドウィング9875をレビュー&完全解説

レッド・ウィング(RED WING)

レッドウィング9875
レッドウィングの9875カッコよすぎるじゃろ。でも高いし購入に踏み切れないでござる。
難しい顔をした男性
語尾が定まらない人

ブーツってカッコいいけど確かに高いですよね。

特に9875は定価で4万円オーバーと、レッドウィングの中ではかなり高い方。

小野
買うにはそれなりの覚悟がいる金額!

そんな靴を買うなら、事前に

  • 口コミ(感想)
  • デメリット
  • 安く買う方法

とか、知りたいですよね?

小野
ぼくが教えます!

ぼくは革靴大好きなサラリーマン。通常のドレスシューズだけじゃなく、ブーツも履きます。

もちろんレッドウィングの9875も所有

実際に購入して1年以上履いた経験を踏まえて「購入前のぼくが知りたかった情報」を全部この記事にぶち込みました。

9875の購入を検討している方は必見の内容となっています。

レッドウィング 9875基本データ

ブランド レッドウィング
(Allen Edmonds)
シリーズ アイリッシュセッター
モデル 9875
デザイン モックトゥ
羽根 外羽根
靴底 トラクショントレッドソール
製法 360度グッドイヤーウェルト製法
生産国 アメリカ
定価 42,900 円(税抜)
甲革 ゴールド・ラセット・セコイア

実際に1年履いてみて思ったこと

まずは購入してから1年履いてきた中で、ぼくが感じたことをお伝えしたいと思います。

履き始めはマジで固い

ワークブーツは総じて固いんですけど、9875に使われている革は特に固いです。

履き始めは本当に固くて歩きづらい。てか痛ぇ。めっちゃ痛ぇ

特にここ!!!!

9875の履き口周りは凶器

履き口周りです。他の部分よりも革が厚く仕上げられてるので靴擦れしまくりです。

小野
ガチで流血沙汰になりました

しばらく履いて革がこなれてくるまでは、デートとか遠出するときに履くのはやめといた方が無難

1年やそこらじゃあまり経年変化しない

後で解説しますが、9875に使われている革は経年変化しやすいという特徴を持ってます。

とはいえ、1年やそこらじゃあまり変わりません

ぼくの場合は、ですけど。

  • 履くのは月に2~3回くらい
  • 街履きのみ(アウトドアに履いてったりしない)
  • バイクには乗らない
  • オイルを入れるのも半年に1回くらい

こんな感じの履き方をしてると、1年くらいじゃあまり経年変化しませんね。

もっとハードな履き方をすれば、この限りじゃないとは思いますが。

デニムとの相性抜群

やっぱりワークブーツなので、デニムとの相性は抜群にいいです。

他にも太めのチノパンとか、ワーク系の服装にはバッチリです。

普段のコーデがそういう系なら今すぐ買った方がいいレベル

通常より0.5~1サイズくらい小さめを買った方がいい

9875は普段履いてる靴より小さめで買ってください

具体的には、普段より0.5~1サイズくらい小さめがオススメ。

例えばぼくの場合、

  • 革靴ならUS 8
  • スニーカーなら26.0~26.5cm

くらいを履いてます。

一方、ぼくの9875のサイズはUS7(25cm)です。

小野
1サイズ小さめを履いてますがジャストサイズ!

詳しくは後で解説しますが、小さめで買った方が後から幸せになれます

ホワイトソールはやっぱり歩きやすい

9875に使われているソール(靴底)には、レッドウィングの代表的なソールの1つ「トラクショントレッドソール」が採用されてます。

ホワイトソール」と呼ばれたりします。

小野
歩きやすいんだこれが

もともとは狩猟用の靴に採用されていたソールなので、歩きやすさ・疲れにくさが半端ないです。長時間履いてても疲れません!

「いいね」がめっちゃ来る

どうでもいいかもしれませんが、9875を履いた写真をSNSに投稿すると「いいね」がめっちゃ来ます

こんな感じ。

投稿当時、ぼくのフォロワーって200人くらいしかいないんですけど、1日で40件以上の「いいね」が届きました。

それだけ人気のあるブーツだってことですね。

9875の人気の秘密3選

次は、各所でも語られている9875の人気の秘密をぼくなりに解説したいと思います。

秘密① 日本がきっかけとなり実現した「復刻版アイリッシュセッター」としての魅力

9875はレッドウィングで最も人気な「アイリッシュセッター」シリーズのモデルです。

アイリッシュセッターには60年という長い歴史があります。その歴史の中では様々なモデルが登場してきました。

現在販売中のものだけでも、実に19種類ものアイリッシュセッターが存在!!!

小野
多すぎやろw

その中で、最も発売当初のオリジナルに近いアイリッシュセッターが9875です。

9875だけの特徴をここで解説します。

特徴1:日本市場の盛り上がりが製作のきっかけ

日本人はアイリッシュセッター大好き民族です。

昔、キムタクがドラマで履いてたことで人気が爆発したらしいです。ぼくは当時のことは知らないんですけど。

そして日本市場で「オリジナルのアイリッシュセッターを復刻してほしい」という声が高まります。

これが9875誕生のきっかけになりました。

特徴2:犬タグがたまらない

9875には通称「犬タグ」と言われる、アイリッシュセッターのタグが縫い付けられています。

9875の犬タグ

犬タグが付いているモデルは9875以外にもありますが、その多くがプリントタグです。布に柄をプリントしたやつ。

9875についている犬タグは「織りタグ」で、糸で織られてつくられたタグです。

小野
好きな人にはたまらないディティール

特徴3:刻印がカッコいい

9875にある刻印

右足の内側にだけ「RED WING」の刻印がされています。
(ちなみに犬タグが付いてるのも右足だけ)

この刻印も、ほかのアイリッシュセッターには見られない特徴です。

特徴4:謎の縫い目を復活

この四角い縫い目をご覧ください。

9875のこだわりの縫い目

これ「レクタングル・バータック・ステッチ」っていうんですけど。今となっては全く無意味な縫い目です。

小野
ただの飾り。オシャレw

昔は補強とかの意味があったんですけど、革の縫い方を工夫することで、この四角い縫い目は不要になりました。

でも

日本好き外人
RED WINGの中の人
オリジナル再現するなら、これも必要でしょ

というわけで再現されます。

ただし問題になったのが、この縫い目を再現できる機械を扱える人が誰も残っていなかったこと。

そこで、引退した職人を呼び出して古い機械をメンテナンスさせることで再現したそうです。

謎のこだわり具合がウケますね。

小野
でもそういうの大好きwww

特徴5:当時の製法を再現した革

発売開始当初のアイリッシュセッターに使われていた革って、今はもう作れないんです。

環境保護の理由から、製造に必要な薬剤が現在では使用禁止なためです。

しかし当時の革に限りなく近づけた全く新しい革が開発されます。

それが「ゴールド・ラセット・セコイア(Gold russet sequoia)」。

9875をつくるために開発されました。

特徴6:普通使わない色の縫い糸を再現

ステッチの色が異なる

上の写真で、それぞれの箇所に使われている縫い糸の色が違うのがわかりますか?

通常、レッドウィングのブーツには右側の赤丸で囲ったような白や黒の糸のみが使われます。

9875には、発売当初のアイリッシュセッターと同じくマホガニー(茶っぽい色)やセージ(緑っぽい色)の糸が使われてます。

特徴7:箱にまでこだわり

現在のレッドウィングの箱って、箱の上部分(蓋のところ)にロゴが書いてるんですね。

9875は箱まで当時のものを再現してます。

9875の箱側面

こんな感じで、横にシールが貼ってあるんですね。それ以外の装飾はなし。

9875の箱

秘密② 経年変化が楽しめる

上で解説した通り、9875には「ゴールド・ラセット・セコイア」という革が使われてます。

この革は新品の時はオレンジ掛かった明るめの茶色をしています。

買ったばかりの9875

しかし経年変化により大きく色味が変わっていくことが特徴です。

履く頻度やオイルを入れる頻度によって、成長具合が大きく異なります。

人気のあるブーツなので持ってる人はめちゃ多いですけど、育て方によって千差万別に変化していくんです。

経年変化が大きいということはすなわち、育てがいがあるブーツだと言えるでしょう。

秘密③ 単純にカッコいい

秘密でも何でもないですね。あからさまにカッコいい

レッドウィングの靴は手入れさえしっかりすれば「一生モノ」。ガチで人生を共にするパートナーになってくれます。

新品の初々しい姿はもちろん、徐々に育って自分だけのブーツになった姿。絶対かっこいいですよね。

そんなブーツを履いてる10年後の自分、想像してみてください。絶対かっこいいですよね。

9875のイケてないデメリット5選

最高のワークブーツである9875にもデメリットはあります。次はそのあたりをご紹介。

デメリット① いくらなんでも革が固すぎる

最初だけではありますが、マジで革が固すぎです。ヤバいです。

小野
ガチで流血沙汰。最初は足が血まみれになるかと思いました

多少柔らかくなるまでは、厚めの靴下を履いてました

それでも痛くて、さらに靴下を折り返すことで履き口周りを二重靴下状態でガード。

靴下の防御力向上

小野
これでようやく1日履ける、って感じ

10~20回くらい履けば、徐々に柔らかくなって痛くなくなってきます。

デメリット② 革がデリケート

9875に使われている革は経年変化しやすい革です。

経年変化しやすいということは、扱いに注意が必要ということ。

オイルを入れる量によっても大きく色味が変わってしまいます。初心者の方は特にオイルの入れ過ぎに注意してください。

また、色が明るめなので水シミなんかも目立つと思われます。

ぼくは雨の日に履いたことがないのでわかりませんが・・・。ワークブーツなのでドレスシューズよりは水にも強そうですが、個人的に雨の日に履くことはオススメしません

デメリット③ 経年変化が大きい

経年変化の大きさは新品状態の色味が好きな方にとってはデメリットになりますよね。

経年変化を楽しめる方以外、購入はやめといた方がいいかもです。

長く履いていると、どうしても色味が徐々に変わってしまいます。

最初の色が好きという方は、別のブーツを買った方がいいかもです。

デメリット④ 傷が目立つ

小野
これも色味に関連した話

明るい色なので、傷が目立ちます

9875についた傷

これぼくの9875ですが、見事に傷が目立ってますね。

ワークブーツですし、多少の傷はご愛嬌ということでぼくは全く気にしてません。

でも、こういう傷をつけたくないという方は気になるかもしれません。

デメリット⑤ サイズ選びが難しい

ぼく的に、9875はサイズ選びが難しいように感じてます。

主に

  • そもそも大きめの作り
  • 沈み込みが激しい
  • 甲が高め

という3点が理由です。

そもそも大きめに作られている

ぼくは普段、US 8くらいを履くことが多いです。

だけど9875はUS 7を履いてます。

レッドウィングは全体的にそうですが、やはり9875も大きめに作られてます

沈み込みが激しい

レッドウィングのブーツは「グッドイヤーウェルト製法」という作り方を採用してます。

この製法の特徴は、履きこむほど靴底が自分の足の形に沈み込んでいくこと。

それにより、徐々に履き心地がよくなっていきます。

ただし靴底が沈み込むということは、靴の中のスペースが徐々に広がってくるということです。

つまり徐々に靴が大きく感じるようになります。

甲が高め

アイリッシュセッターは全体的にそうかもですが、少し甲が高めの作りをしていると思います。

1サイズ落としてUS7にしていても、ぼくは甲が低いので羽根の開きはちょうどいいか、少し狭め

甲が高く作られていることもあり、大きめサイズを間違って選ぶと羽根が閉じ切ってしまいそうです。

9875を新品で安く購入する方法

9875、カッコいいですけど値段は4万円オーバーとかなり高い

小野
できれば安く手に入れたいところ

メルカリやリサイクルショップで中古を探せば安く手に入りますが、せっかくのブーツなのでどうせなら新品が欲しいですよね。

9875の新品を安く購入するなら、アウトレット品を狙ってください

検品ではじかれたものが「アウトレット品」として売られてる

レッドウィングは販売前にすべての靴を検品してます。そして検品時に小さな傷などが見つかると、正規品として販売されません。

この検品で見つかったいわゆる「問題ありな個体」がアウトレット品として販売されてます。

つまりアウトレットも正規品と全く同じ工場で同じように作られています。少し傷がついてるくらいで、正規品と全く変わりません。

実際にぼくは9875の購入時に正規品とアウトレット品を履き比べてみました。

ぶっちゃけ、見た目は全く一緒です。どこに問題があるのかガチで探しましたが、マジでわかりませんでした。

アウトレット品の方が1万円以上安い

正規品とほぼ変わらないアウトレット品ですが、販売価格はだいたい3万円前後です。正規品の3割引きくらい。

小野
1万円以上安いんですよ!奥さん!

お得すぎですね。

アウトレット品の見分け方

アウトレット品には必ず下記の印が付いてます。

アウトレット品の見分け方

  • タンにパンチング(穴)が空いている
  • 箱に「FACTORY SECONDS(ファクトリーセカンド)」の印字がある

特に1つ目の違いは覚えておいてください。

パンチングがある位置

これは正規品の写真ですが、アウトレット品の場合は赤く丸を付けたあたりに穴が空けられています

アウトレット品を正規品として売ろうとする悪い奴がたまにいますので、特にネットで買う場合などはこの辺を注意してください。

アウトレット品を買う方法

レッドウィングの正式なアウトレット品は、正規取扱店の中でも限られたお店でしか売ってません

ぼくが知ってるのは3店舗のみです。

① レッドウィング公式オンラインストア

店名 RED WING OFFICIAL ONLINE STORE
URL 公式サイト(アウトレット品販売ページ)

公式でやってるオンラインストアです。

当たり前ですが最も安心して購入できます

② フットモンキー

店名 FootMonkey
URL 公式サイト
住所 〒110-0005
東京都台東区上野6-3-8
営業時間 10:00 - 20:00
電話 03-6806-0719(11:00 - 12:00)

おそらく実店舗があるお店としては、日本で唯一の正規品とアウトレット品の両方を取り扱っているお店です。

小野
オススメのお店!ぼくもここで購入しました

③ 古着屋JAM 堀江店

店名 古着屋JAM 堀江店
URL 公式サイト(アウトレット品販売ページ)
住所 〒550-0015
大阪市西区南堀江2丁目4-6
営業時間 12:00 - 20:00
電話 06-6556-9603(12:00 - 20:00)

こちらはアウトレットのみの取扱いのようです。古着屋さんなので、中古はあるかもですね。

9875のサイズの選び方

9875のサイズ展開は現在、国内ではUS5~11、12、13で、ウィズはEのみです。

大きめサイズで作られてるので、おおよそ下記を参考に購入すればよいかと思います。

スニーカーのサイズ 9875のサイズ
~ 25.5 cm ~ 6,5
26.0 ~ 26.5 cm 7 ~ 8
27.0 ~ 27.5 cm 8 ~ 9
28.0 ~ 28.5 cm 9 ~ 10
29.0 cm ~ 10 ~

ただしこの表はあくまでぼくの感覚です。
なるべく実店舗で試着してから買ってください

アイリッシュセッターは同じ形ですので、9875と同じ形をしている

  • 9874
  • 9879
  • 9878
  • 8875
  • 8179
  • 8173
  • 875

この辺を履けば9875と同じサイズ感を確認できます。

9875のお手入れ方法

個人的にはマスタングペーストを使ったお手入れがオススメです。

実際に9875をマスタングペーストでお手入れした際の解説記事があるので、こちらをご覧ください。

ワークブーツのメンテナンス方法
【年1でOK】ワークブーツが長持ちする手入れ方法

続きを見る

9875の経年変化(エイジング)の様子

1年ごとに経年変化の様子をレポートしたいと思います。

レッドウィング9875
復刻版アイリッシュセッター!レッドウィング9875をレビュー&完全解説

続きを見る

まとめ:9875、カッコよすぎなので日本男子は全員買った方がいい

9875はレッドウィングとしては高価な部類に入るので、なかなか手を出すのには勇気がいるかもしれません。

でもかなりかっこいいですし、ガチで一生使えるレベルで丈夫で長持ちです。

最初はお手入れが面倒に感じるかもしれませんが、9875が育つにつれてお手入れも楽しくなるのは間違いないです。

小野
ソースはぼく

夏は確かに暑くて履きづらいですけど、逆に秋~春はベストシーズン。1年の4分の3は履けるわけです。

サンダルとかよりよっぽど長く履けますね。

経年変化で徐々に育っていくのは何とも言えない快感。ぜひ自分だけの9875を育ててみてください。

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小野
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