SEO内部対策はぶっちゃけ、今ではWebで戦うための必須条件になってます。周りが全員やってるのに、自分だけやらずに勝てるわけないですよね。
ライバルがヒトカゲもらって旅に出たのに、自分が手ぶらで草むらに突っ込んだらオーキド博士が止めに来るじゃないですか。あれと一緒。
ぼくはSEOを得意とするプロのWebマーケター。
某Webマーケティング企業で基礎を学び、今ではアプリやWebサービスのマーケティング責任者なんかを務めております。
今回はSEOに取り組むなら絶対に知っておきたい内部対策の基礎と、具体的な施策例を紹介したいと思います。
今日解説する知識は四天王戦・ライバル戦まで使える相棒になります。目指せポケモンマスター。みんなでゼニガメを選びましょ。
1. SEO内部対策は「サイト内部の最適化」
SEO内部対策は文字通り、サイトの内部で行うSEO施策のことを言います。
- サイト構造の整理
- ブログ内のURLを整理
- 記事の文章構造の整理
これらの対策を行うことで、ユーザーやGoogleのクローラーがサイトを巡回・利用するのを手助けします。
Google公式の「ウェブマスター向けガイドライン」にも、以下の関連した記載があります。
次の一般的なガイドラインに沿ってサイトを作成すると、Google がサイトを認識し、インデックスに登録し、ランク付けをするプロセスをスムーズに行う手助けとなります。
一般的なガイドライン
Google がページを検出できるよう手助けする
Google がページを理解できるよう手助けする
訪問者がページを利用しやすいよう手助けする引用元:ウェブマスター向けガイドライン
2. SEO内部対策が超重要な3つの理由
SEO内部対策はこちらの記事で紹介した通り、今後のSEO対策で最重要な4施策のうちの1つです。
SEO内部対策が重要な理由
- ユーザー行動の重要度の上昇
- 内部対策の一般常識化
- 「検索」の多様化
2.1 ユーザー行動の重要度の上昇
- Googleがユーザー行動を見ている
- 検索体験の向上が最重要目的
- 内部対策で最適化できる
Googleの最終目的は「ユーザーに最良の検索体験を提供すること」です。
その中で、ユーザー行動が検索順位に与える影響が年々大きくなっています。
例えば、検索結果におけるクリックデータの利用について、Googleは下記のようにコメントしています。
As we’ve commented on before, we use interactions in a variety of ways, such as for personalization, evaluation purposes and training data.
以前もコメントしたが、インタラクション(注:検索結果におけるユーザー行動)は(検索結果の)パーソナライズ、評価、試験データなど、さまざまな方法で活用している
※ 翻訳 by 小野引用元:Google’s CTR answer just what you’d expect, and this is why SEOs go bananas(英語)
Googleはユーザーがどのように行動したかに応じて検索結果を調整しています。
適切な内部対策をして、ユーザーの満足度向上から上位表示につなげましょう。
2.2 内部対策の一般常識化
- ライバルはみんなやってる
- 内部対策の実施が最低条件に
- 差をつけられない程度にはやっとけ
残念ながら、SEO内部対策はすでに一般常識化しています。やったからと言って、ライバルに差をつけられるものではありません。
Web上で戦うなら、最低限のSEO内部対策は必須です。
2.3 「検索」の多様化
- 検索手法が増えた
- 適切な内容伝達の重要度が上がった
- より目立つことで上位表示が可能に
これまでは文字での検索が一般的でしたが、これからは
新たな検索手法
- 画像検索
- 音声検索
- 映像検索
などの様々な検索手法が増えていきます。
さらに、検索結果における表示方法もかなり進化してます。
これまで検索結果はテキストのみで表示されてました。それが今では画像や動画が表示され、レシピやQ&Aが専用フォーマットで表示されています。
このような多様化した検索方法に対応するために、Googleにコンテンツ内容を適切に伝えることがより重要になっています。
また上の画像で示したレシピのように、専用フォーマットで目立つ表示ができれば、それだけでユーザーにクリックされやすくなります。
3. SEO内部対策は大きく分けて2種類
SEO内部対策は大きく以下の2つに分けられます。
SEO内部対策の種類
- ユーザー行動最適化
- テクニカルSEO
これは個人ブログだろうが、数千万ページある超大規模サイトだろうが一緒です。
それぞれ詳しく解説します。
3.1 ユーザー行動最適化
- 最良の体験を提供するためのサイト構築
- 満足度120%を実現する
- 情報整理と的確な提供
ユーザーがどのような行動をしたかが、間接的に検索順位に影響します。
具体的には、ユーザーのこのような行動がSEOで重要。
SEOで重視すべきユーザー行動
- 選ぶ
- 快適に読む
- 内容に満足する
3.1.1 「選ぶ」の最適化
検索結果で選ばれること、つまりクリックされることが重要です。
ただし覚えておきたいのが、クリックデータは直接的に検索順位には影響しないということ。検索結果で多くクリックされようが、内容が伴ってなければ無意味です。
検索結果でクリックされてしっかり読まれるサイトは、検索上位に上がりやすい。
具体的な施策例
- titleタグ最適化
- 見出しタグの使用
- meta description最適化
- 構造化データの設定・実装
3.1.2 「快適に読む」の最適化
検索結果で選ばれたら、次はしっかりと記事を読んでもらう必要があります。
まず、コンテンツ品質の高さは前提条件です。
次に重要となるのが快適さ。
具体的にはこれらが重要。
- ページの読み込みは早いか?
- 過度に広告が多すぎないか?
- セキュリティはしっかりしているか?
例えばページの読み込み速度に関して言うと「ページの読み込みに3秒以上かかると53%のユーザーが離脱する」という調査結果をGoogleが公開しています。
具体的な施策例
- https化
- AMP対応
- スマホ対応
- 内部リンク
- 表示の高速化
- 画像の最適化
- 見出しタグの使用
3.1.3 「内容に満足する」の最適化
記事を読まれた結果、ユーザーが満足したかどうかが最重要です。
ここで注意なのが、Googleがどのようなユーザー行動で満足度を測っているか?ということ。
記事に満足したユーザーが、次に取る行動はこういう感じ。
満足度の高いユーザーが取る行動の例
- 次の記事を閲覧
- さらに深い情報を検索
- 紹介された商品を購入
ユーザーがこういった次の行動を取りやすいように手助けしてあげることが大切。単純に記事を書くだけじゃなく、ユーザーの次の行動をサポートすることで120%の満足度を目指しましょう。
具体的な施策例
- 内部リンク
- ブログ・記事の網羅性向上
3.2 テクニカルSEO
- クローラーを助ける
- 記事の発見と理解を手助け
テクニカルSEOはその名の通り、プログラミングを活用して技術的な改善をブログに行い、Googleのクローラーを手助けすることです。
テクニカルSEOは大きくこの2つに分けられます。
テクニカルSEOの種類
- 記事発見の手助け
- 記事理解の手助け
3.2.1 記事発見の手助け
Googleが記事を見つけないと、検索結果には絶対に表示されません。
クローラーが混乱することなく記事を見つけられる仕組みを作りましょう。
具体的な施策例
- 内部リンク
- URLの正規化
- パンくずの実装
- サイト構造の整理
- sitemap.xmlの実装
- titleタグの重複防止
- 重複コンテンツの防止
3.2.2 記事理解の手助け
検索結果で上位表示するには、記事の内容を正確にGoogleに伝える必要があります。
具体的な施策例
- imgタグのalt属性の使用
- 構造化データの設定・実装
まとめ:SEO内部対策はスタートライン
以上がSEO内部対策の基礎知識。これであなたもゼニガメを手に入れました。
最低限の内部対策だけはやっとかないと、マジで勝負にならないので絶対やっときましょう。そのうえで、今回紹介した基礎知識は役に立つはず。
うわっ面の施策だけ学んだ人より、基礎をしっかり学んだあなたの方が絶対に有利です。
それでは、次回は具体的な施策について解説していきたいと思います。バブル光線からハイドロポンプまで紹介するのでお楽しみに。
≫ 【保存版】26のSEO内部対策まとめ ブログSEOの優先度順に解説
ちなみにSEOの全体像は下記の記事で解説しています。