今回はほぼ、ただの日記です。
ただ、
というお悩みをお持ちの方には少しは役立つかなと思います。
ぼくのオールソール体験談です(1年ぶり2度目)。
ただ前半はぼくが運命を感じる靴に出会いました的な超どうでもいい話なので、興味ない方は下の目次からオールソールのところまで飛んでください。
オールソールしなきゃ履けない靴を買った
その靴に出会ったのはSAFARIさん
先日、言わずと知れた名店、高円寺のSAFARIさんに行きました。
店名 | SAFARI 3号店 |
---|---|
場所 | 東京都杉並区高円寺南4-7-3 サンシャイン高円寺1F |
電話 | 03-6808-9787 |
時間 | 13:00 ~ 20:00 |
定休 | なし |
公式 | https://e-safari.co.jp |
ちなみにこの時、アレンエドモンズのSanfordを履いて行きました。
(なおアレンエドモンズについては下記の記事をご覧ください)
-
米国の誇り?アレンエドモンズの魅力と取扱店舗一覧
続きを見る
そして、とある靴を見つけてしまいまして。
これが運命? 嫁と同い年の同モデル靴に出会う
その日履いてた靴ですからね。
履き心地がいいことから、気に入ってる靴でもあります。
当然、目に止まるわけです。
アレンエドモンズは製造年の特定方法が確立されているので、アレンエドモンズの靴を見ると「何年につくられた靴かな?」ってチェックする癖がついてます。
この時ももちろん、製造年をチェック。
1991年製であることがわかりました。
そう思いながら靴を観察していると、ソール(靴底)がペラペラ!
手で押し込むとグニッと凹む。
すぐにでもオールソールが必要な状態です。
靴の売価は9000円+消費税。約1万円。
1991年製のアレンエドモンズとしては比較的安価です。
しかも、アッパーはとても良好な状態で、かつ完璧マイサイズ。
ですが、オールソールするとなると1万5000円~2万円くらいの費用がかかります。
靴の購入代金と合わせると3万円くらい必要になる計算です。
オールソールが必要という状態も踏まえた価格設定だったんですかね。
その日は何も買わずに店を出たんですが、帰りの電車で気づきます。
ふらっと寄った古着屋。ふと目に付いたアレンエドモンズ。たまたま今日履いてた靴と同じモデル。
91年製。アッパーの状態は良好、マイサイズ。でもソールがペラペラ、買わなかった。
帰りの電車で気づいた。今日履いてたのは89年製。俺と同い年。今日見たのは嫁と同い年。明日買いに行くか迷う。— 小野@革靴好きダイエッター (@ono_sj) August 10, 2019
そう。その日履いていったSanfordは1989年製で、ぼくと同い年。
今日見たSanfordは1991年製で、嫁と同い年。
- 自分と同い年の靴を履いているときに、嫁と同い年の靴に出会う
- しかも同じメーカーの、同じモデル
- 状態良好
- サイズぴったり
こんなことあります?
家に帰って、冷静になったうえで考えたんですが、やはり欲しくなってしまいました。
これはもうね、運命だと思うんですよ。
運命です、運命。逆らえないやつです。
というわけで購入決定。
そんでもってオールソールもすることに決定。
そして自分&嫁と同い年の2足のSanfordを眺めながら酒を飲みたい。
翌日、購入。運命には逆らえない
翌日、万が一売り切れてたらシャレにならないので、朝一で高円寺に向かいます。
千葉県からなのでそこそこ大変です。
店に到着したら、ありました。
昨日と同じ場所に、ちょこんって。一安心です。
一応もう一回、試着します。
やはり、ピッタリです。
この時、ぼくの低レベルな脳みそが浅はかなことをひらめきます。
みたいな空気を出しまくります。
キタ!
普段は絶対しない値引き交渉をしてみました。
9000円の消費税なので、720円の値引きです(この時はまだ消費税8%です)。
値引き額は大きくはありませんが、買うことは決まってるので。少しでも安くなれば儲けもんです。
こうして購入しました。
2足目のアレンエドモンズ、Sanford。
しょうがないな~
運命だもんな~
これはしょうがないやつ~
って感じで購入です。
オールソールするお店はSUPER8SHOESさんに決定!
靴を購入し店を出て、オールソールしてもらうべく、その足で別のお店に向かいます。
どのお店で依頼するかは、前日の夜にすでに決めていました。
言わずと知れた名店、SUPER8SHOESさんです
(「言わずと知れた名店」って言いすぎですね。ボキャ貧w)
SUPER8SHOESさんは(たぶん)日本一のヴィンテージシューズショップ
SUPER8SHOESさんは靴修理のお店ではなく、中古革靴を扱うショップです。
革靴がお好きな方、特にヴィンテージの革靴に興味がある方はぜひ一度行ってみてほしい。非常に素晴らしいお店です。
品揃えがすごい。
商品の状態も素晴らしい。
なんでこんな珍しい靴がデッドストック状態で売ってるの?
みたいな靴に出会えます。
革靴のディ〇ニーランドや!
たぶん日本一のヴィンテージシューズショップです。
雑誌とかでもよく見かけます。
店名 | SUPER8SHOES |
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場所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-22-5-B1 |
電話 | 03-6804-2174 |
時間 | 12:00~19:30 |
定休 | 火曜・金曜 |
公式 | http://t-8intl.com/ |
もともとはオンラインのみだったようです。
今でもオンラインで靴の購入ができますので、
という方も、ぜひ公式サイトを一度覗いてみてください。
で、SUPER8SHOESさんはリペア(靴の修理)も受け付けていらっしゃいますので、今回お願いすることにいたしました。
SUPER8SHOESにお願いしたのは、ヴィンテージシューズへの理解があるから
SUPER8SHOESさんにお願いした理由は、一言で言えば
これです。
今回お願いする靴は1991年製。
「ヴィンテージ」というにはまだ少し若いですが、それでも30年近く前の靴です。
実は、ぼくと同い年の方のSanfordも去年オールソールしてるんです。
人生で初めてのオールソールでした。
その時は、あまり細かいことは考えずBrift H(ブリフトアッシュ)さんにお願いしたんですよ。
その結果がちょっとね・・・少しばかり後悔することになりまして。
というわけで、今回は古い靴への知識が半端ないプロの方にお願いしようと考え
となったわけです。
SUPER8SHOESさんのオールソール、控えめに言って最高
そういうわけで、SUPER8SHOESさんに伺い、オールソールを依頼したい旨をお伝えします。
何が素晴らしかったかというと
- 靴底・ヒールの素材を複数選択肢から選べる
- ソールの塗り方も選べる
- リスクの説明が超丁寧
- 値段もそんなに高くない
こんな感じ。
靴底・ヒールの素材を複数選択肢から選べる
前回オールソールしたときは
でほぼ終了だったんですが、SUPER8SHOESさんではまず、交換する部材を選ぶところから始まります。
- レザーソールか、ラバーソールか?
- レザーソール(ラバーソール)の中でも、どのソールにするか?
- ヒールはどれにするか?
といったことを1つずつ決めていきます。
ぼくは靴がとても好きですが、まだまだ未熟者。
靴の部材メーカーや、その商品ごとの特性なんて全くわかりません。
そんなぼくが
「これ、何が違うんすか?www」
みたいな舐めた質問しても、嫌な顔せず1つずつ丁寧に説明してくれます。いい人。
今回は、ぼくの好きなレザーソールにしました。
オリジナルもレザーソールですし。
ソールに使う部材は、イーグルフレックス(EAGLE FLEX)というメーカー?のものをチョイス。
少し厚みがありますが、しなやかで返りがよく、頑丈なソールだそうです。
今回の靴はアメリカの靴なので、ソールにも多少厚みがある方が武骨感があっていいかなと思い選びました。
お値段は通常の料金に+2000円くらい?だったかな。
ヒールはラバー。
SVIGのものにしました。
こいつも少々厚みがあるもので、クッション性が豊かで歩き心地が良いそうです。
お値段は通常の料金に+1000~2000円くらい
ソールの塗り方も選べる
レザーソールにすると、何色に染めるかも選べます。
とかそういうのではありません。
ソールの部材は、そのままの状態だとヌメ革みたいなナチュラルな色をしています。
それを靴に合わせて色を塗っていくんですが、SUPER8SHOESさんでは何色に塗るかも選ばせてもらえます。
これは完全に好みの問題ですね。
ぼくは今回、ダークブラウンを選びました。
カラス仕上げ(真っ黒に塗る)こともできますので、お好みで。
リスクの説明が超丁寧
オールソールは靴への負担が非常に大きいリペアです。
しかも今回は製造から30年近くたった古靴。様々なリスクが伴います。
オールソールによってどんなリスクがあるか?を丁寧にご説明いただきました。
こういったリスクの説明はどんなお店でもあるかと思いますが、SUPER8SHOESさんはここからが違います。
対象となる靴固有のリスクについても説明してくれました。
今回の靴の場合、ソールを取り付けるための縫い目がウェルトの外側ギリギリを縫われていることを指摘されました。
同じ穴に糸を通していく関係上、縫い目が外側ギリギリにあると、
- 単純に難しい
- ウェルトなどの状態によってはオールソールできない場合がある
といったリスクがあるそうです。
このように、メーカーやモデルどころか、靴の個体ごとの状態に合わせた説明をしてくれます。
こういった凄く丁寧な説明があるからこそ、納得感を持ってお任せすることができました。
お値段もそこまで高くない
今回は上述したとおり、ソールやヒールの部材をオプションで選択したため、プラスで3000~4000円くらいかかってます。
それも含めて、オールソールのお値段はだいたい1万8000円くらいでした(曖昧ですみません)。
たぶんすべてデフォルトでお願いすれば、15000円くらいじゃないでしょうか。
これだけ丁寧なサポートをしてくれてこのお値段であれば、個人的には超安いと思います。
超満足のいく仕上がり。どうぞご覧あれ。
お待たせしました。
凄く引っ張ってしまいましたが、こちらが購入した革靴です。
アレンエドモンズのSanford、1991年製です。
本題である、オールソールしてもらった靴底がこちら。
美しい。これは舐めれるやつ。
ソールの部材として選んだ、イーグルフレックスのロゴ?がかっこいいですね。
履いたら一発で見えなくなってしまうんでしょうけど。そこがまたいい。諸行無常。
ヒールはこんな感じ。
真新しいラバーが初々しくてかわいいです。
3か所ほど、釘を打ってくれています。かっこいい。
人には見えない部分ですが、こういうこだわり大好きです。
最後にもう一度、靴底の全景を。
SUPER8SHOESさんにお願いして良かったです
仕上がりはもちろん大満足。
それに加えて、仕上がるまでの過程がとても良かった。
1足の靴のためにしっかりと時間をかけて、わかりやすく説明してくれるので、気持ちよく依頼することができました。
そんなわけで、SUPER8SHOESさんへのリペア依頼、オススメです。
(SUPER8SHOESさんの回し者ではございません)
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