こういった疑問に革靴のお手入れ歴10年の革靴好きサラリーマンであるぼくが回答します。
この記事でわかること
- 革靴のかかとを交換する方法
- かかとを交換するのに必要な費用
- かかとを交換すべきタイミングと頻度
革靴のかかとを交換する方法は大きく2つ
方法① 自分でやる
かかと交換用のパーツはネットでも購入できるので、自分でやることができます。
でも難しいし失敗すると困るので自分で交換するのはやめた方が無難。
ただし交換は難しくとも、補強程度であればシューグーなどの製品を使うことで自分で対応できます。
自分で補強するデメリットは「圧倒的にブサイクなこと」
ネットとかで「自分で補強してみた」みたいな記事たくさんありますが、上手にできてる人は見たことがありません。
確かに見えない部分ですが、個人的には大きなデメリット。
自分で補強するメリットは「安く済むこと」
自分で補強するならもちろん安く済ませることができます。
材料費のみでいいので、1000円前後で済ませられるはず。
方法② 交換修理を依頼する
靴の修理屋さんに持ち込んで修理してもらう方法です。
交換修理を依頼するデメリット
- お金がかかる
- 面倒くさい
この辺がデメリットです。
交換するパーツにもよりますが、だいたい3000~5000円くらいかかるものと思ってください。
基本的にかかとの修理するだけなら当日中に修理してくれることが多いと思いますが、面倒は面倒ですね。
交換修理を依頼するメリット
- 美しい
- 長持ちする
この辺がメリットでしょうか。
プロに任せると靴自体が新品同様の仕上がりになるのでとにかく美しいです。
そして交換したパーツは新品と同じものです。自分で補強するのよりはずっと長持ちします。
個人的には交換修理を依頼するのがオススメ
そう思える靴は、それなりに大切にしている靴だと思うんです。
自分でやる場合も、結局1000円前後の費用と手間が必要です。
失敗するリスクや見栄えの問題もありますし、お金を払ってプロにやってもらった方が満足度が高いのではと個人的には思います。
かかとを交換修理するタイミング
革靴のかかと部分は複数の層にわかれています。
構造によって修理すべきタイミングが異なりますので、それぞれ解説します。
4層構造以上の場合
この写真をみてください。
かかと部分が4層に分かれているのがわかりますか?
上から
- ウェルト(靴底と靴本体との縫いしろ)
- ソール(靴底本体)
- ヒールリフト(かかとの高さ調整。ヒールブロックともいう)
- トップリフト(接地面)
となってます。
このようにかかと部分が4層以上で作られている場合、一番下のトップリフトだけが削れている間に交換してください。
それ以上の層(ヒールリフトやソールなど)が削れてしまうと修理費用が跳ね上がるので注意が必要です。
3層構造以下の場合は1cmくらい削れてきたら頃合い
続いてはこちらの写真をご覧ください。
ラバーソールには、ヒールリフトとトップリフトが一体化しているものも多いです。
この靴がそのタイプ。写真のように、分厚いトップリフトがヒールリフトの役割もかねて3層構造になっていることがわかると思います。
理論上は第二階層のソールがすり減るまでは大丈夫です。
ですが削れ過ぎると歩行に影響が出るので、1cm削れたら交換の目安としてください。
かかとを交換する頻度
かかとを交換する頻度は
- 革靴を履く頻度
- 歩く距離と場所
- 歩き方
これらによって大きく変わります。
例えば「週に1回以上履く&1日中外を歩き回る」とかなら1年に1回は交換が必要になるかと思います。
上で解説したかかと交換のタイミングをもとに、自分に合わて都度交換するようにしてください。
かかと交換修理用のパーツの種類
革靴のかかと交換をする際、交換可能なパーツには大きく分けて2つの種類があります。
種類① 全面ラバー
トップリフトすべてがゴムでできてるやつです。
ラバーソールの革靴の場合、基本的にこれ一択です。
全面ラバーの種類
いろんな会社が販売しており、無限に種類があります。お店で好きなものを選んでください。
- ビブラムヒール
- コマンドヒール
- リッジウェイヒール
なんかが有名です。
ものによって値段が異なりますので、お店の人とよく相談しましょう。
全面ラバーのデメリット
- デザインによって好みがわかれる
ラバーヒールはものによってデザインが異なります。
好みがわかれるのがデメリットですね。
レザーソールの革靴にラバーのヒールは美しくない、という意見の方も多いです。
全面ラバーのメリット
- 滑りにくい
- 頑丈
- 比較的安価
この辺がメリットです。
トップリフトをラバーにするだけで滑りにくさが格段に上がるのでオススメです。
また、ラバーのヒールは基本的に頑丈で、長持ちするので経済的です。
種類② レザー+ラバー(ラスターヒール)
レザーとラバーの組み合わせでできてるトップリフトを「ラスターヒール」といいます。
レザーソールの革靴の場合は、全面ラバー・ラスターヒールのどちらでも装着可能です。
ラスターヒールの種類
ゴムの形状によっていくつか種類があります。
- 楔形(ダブテイル)
- 直線型、三日月型
- 矢印型、山形(アローヘッド)
多いのはこの3つです。
アローヘッドが滑りづらい、と言われますが個人的にはあまり差はないように感じます。
ラスターヒールのデメリット
- 耐久性に劣る
- 滑りやすい
全面ラバーのものと比べると、どうしても上記のデメリットがあります。
ラスターヒールのメリット
- かっこいい
- 音がいい
レザーソールにはレザーも使われているラスターヒールがやはりしっくりきます。
歩き心地もレザーソール本来のものと同じなので、レザーソール特有の音が心地いいです。
ぶっちゃけ実用的なのは全面ラバー
正直、靴としての機能を考えるなら圧倒的に全面ラバーのトップリフトがオススメです。笑
ただレザーソールの歩き心地や見た目のスマートさを重視する気持ちも超わかります。
ですので、自分の好きなようにやるのが一番満足度が高いですね。
まとめ:革靴のかかとが削れてきたら交換修理を依頼しよう
今回は革靴のかかと交換修理について解説しました。
まとめると
まとめ
- 自分でやらずに修理店に出すのがオススメ
- レザーソールはトップリフトが全部削れる前に修理
- ラバーソールは1cmくらい削れてきたら修理
- 実用的なのは全面ラバーのトップリフト
って感じですかね。
革靴のかかとは最も削れやすい場所の1つです。しっかりタイミングを見て修理して、長く大切に革靴を履きましょう。
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