


いやー・・・
まさか自分が9000円近くもする豚毛ブラシを買うことになるとはね、靴磨きを始めたころは思ってもいなかったよね。
普通の豚毛ブラシって1500円もあれば余裕で買えちゃいますから。
6倍ですよ、6倍。界王拳ならベジータ瞬殺してるわ。
購入したのはブートブラックの豚毛ブラシ
というわけで紹介していきましょうか。まずは基本データから。
基本データ
商品名 | ブートブラック ポリッシングブラシ 豚毛(白) Boot Black POLISHING BRUSH ”Bristle” White |
---|---|
販売 | コロンブス |
製造 | 江戸屋 |
価格 | 8,800 円(2020年2月) |
サイズ (全体) |
155 x 60 x 40 mm |
サイズ (毛部分) |
150 x 50 x 20 mm |
素材 | 毛:豚毛 柄:ブナ材 |
販売元のコロンブスは靴好きならご存知ですよね。
日本最強のシューケア用品メーカーということでおなじみです。

こう思った方も多いのでは?
江戸屋は日本最強の刷毛・ブラシメーカー
刷毛は「ハケ」って読みます。こういう、液体とかを塗るのに使うやつです。
驚きなのが、なんと江戸屋の創業は享保3年!

西暦で言えば1718年。300年以上も続く老舗中の老舗です。
七代将軍家継の時代、初代利兵衛は将軍家お抱えの「刷毛師」に任じられました。
その後、享保三年に将軍家より「江戸屋」の屋号を与えられ、江戸刷毛の専門店として開業いたしました。
時代の需要に応じて、明治時代からはブラシ作りを始め、現在も多種多様な用途に合わせた商品作りを心がけております。引用元:会社概要|株式会社江戸屋
300年も多くの人に愛され。今もなお残っているのは商品の品質がハンパないからに他なりません。
職人が1本ずつ手植えすることで
江戸屋のブラシのスゴさ
- 毛が抜けないので長く使える
- 毛先がつぶれないので極上の肌触り
こういうメリットが得られるんです。
- 日本最強シューケア用品メーカー「コロンブス」
- 日本最強ブラシメーカー「江戸屋」
こいつらがタッグを組んで生まれたのが、今回ご紹介するブートブラックのブラシなんですね。
いざ!開封の儀!
こんな箱に入ってます。こいつを開けると
出、出た~~~~!!かっちょいい!!なんかラベルみたいなやつ付いてます!!
取るとこんな感じ!
持ち手の部分は黒く塗られており、マットな質感に仕上げられてます。手触りはスベスベ。高級感が溢れてます。
でも「Boot Black(ブートブラック)」とは書いてますが、江戸屋がつくってるってのは全くわからないんですね。

と思ったらありました!
さっき剥がしたラベルみたいなやつにチョロって。

ブートブラックの豚毛ブラシの特徴
開封も済んだところで、このブラシの特徴についてご紹介できればと思います。
特徴① マジで毛が抜けない
やっすいブラシって、毛がすごい抜けるんですよ。新品のブラシを使うとこんな感じで周囲が毛だらけになります。
でも江戸屋がつくってるこのブラシはこんなことにはなりません。
職人が手作業で作ってるんで。その辺の安物とはレベルが違うのです。
この記事の後半で実際に比較してみたんで、気になる方は後で読んでみてね。
特徴② 軽い力でブラッシングできる
1つ1つの毛束の密度はこの通りすごいんですが、
この写真からもわかるとおり、毛束と毛束の間隔が広めに作られています。
こちらはぼくも愛用しているダスコの豚毛ブラシ(1000円未満)。これと比べても明らかにブートブラックの方が間隔が広いです。
実測してみたところ、こんな感じでした。
毛束同士の間隔
- ダスコ:4 mm くらい
- ブートブラック:5~6 mm くらい
毛束同士の間隔を広くすることで、革靴との摩擦やブラシ自体の反発を抑え、軽い力でブラッシングできるようになっているとのこと。
特徴③ 効率よくクリームを塗り広げられる
毛束の間隔が広いことで、1本1本の毛がよりしなるようになります。
毛が強くしなることで、より広範囲にクリームを塗り広げることができます。ブラッシングの効率が凄くよくなっているということです。

普通はここまで毛束の間隔を広くすると、毛がしなりすぎてすぐに抜けてしまうようです。さすが江戸屋のブラシ。

特徴④ 持ち手がなんかすごい安定感
見てくださいこの形状。

人間工学とか使ってる。絶対使ってる。
手に持つとこんな感じ。
最初、柄の手触りがかなりスベスベだったので、使ってて滑らないかな?とか思ってたんですよ。
でも実際に持って使ってみると、この持ち手の形状が良い感じにフィットして、抜群の安定感を感じます。

ちなみに柄に反り返りはありません。
個人的にブラシは反り返りが合った方が使いやすいと思ってるので、これは少し残念。
本当に毛が抜けないのか検証!
マジで毛が抜けにくいのか、実際に検証してみましょう。
3つの豚毛ブラシでブラッシングして抜け毛の数を数える
比較する豚毛ブラシは以下の3つ。
エントリーした豚毛ブラシ
- ダスコ(1000円くらい)
- コロンブス(3000円くらい)
- ブートブラック(9000円くらい)
ダスコはぼくがオススメする安価な豚毛ブラシ。安いヤツの中では、比較的毛が抜けない方です。
注目は2つ目。ブートブラックの販売元であるコロンブスが出しているブラシです。
検証方法
- すべて新品状態で用意
- クリームを塗っていない革靴をブラッシング
- 1分後、抜け落ちた毛を数える
こんな感じで!検証スタート!
ダスコの豚毛ブラシは46本
- 抜けた本数は46本
- 細かく千切れた毛も合わせれば倍
安いブラシの中で抜けない方かと思ってましたが、かなり抜けてますね。笑
空気中に舞って回収できなかったものも合わせると、かなり抜け毛は激しかったように思います。
コロンブスの豚毛ブラシは23本
- 抜けた本数は23本
- 細かく千切れた毛もあるが、本数は少な目
実はコロンブスの豚毛ブラシ、使うの初めてでした。(結構使いやすいですね)
そもそもブラシの大きさがダスコの1.3倍くらいあるので、かなり健闘したと言えるのではないでしょうか。
ブートブラックの豚毛ブラシは8本
- 抜けた本数は8本
- 根元から抜けたっぽい毛はほぼなし、途中から千切れたって感じのものがほとんど
- 細かく千切れてる毛を入れても20本もいかないくらい
大本命のブートブラック、結果は8本!

ガチで毛は抜けにくいようですね。
ブートブラックの豚毛ブラシ、買う価値はある?
ここまでご紹介した点をまとめてみます。
良い点と改善してほしい点まとめ
良い点
- 毛が抜けず長寿命
- 柄の形状からくる安定感
- 軽い力でブラッシングできる
- 贈答品としても使えそうな高級感
- 少ない回数でクリームを塗り広げられる
改善してほしい点
- 超高い
- 手汗で滑りそう
- 江戸屋製なことがわからない
買う価値があるかどうか
ハッキリ言って、ブラシとしての性能は申し分ありません。
買う価値があるかどうかは

これに集約されますね。
豚毛ブラシって靴の色ごとに必要じゃないですか。
仮に5本そろえるとしたら、4万円以上かかるわけです。

とりあえず、靴磨き始めたばっかの人とかは買う必要ないですね。他のブラシで十分です。
靴磨き沼にどっぷり浸かった変態紳士は購入してもOK。良いものを長く使うことに喜びを感じる系の人種です(ぼくもそうです)。
ブートブラックのその他のブラシ
ブートブラックのブラシには
- 馬毛
- 豚毛
- ヤギ毛
のレパートリーがあります。
豚毛は今回ご紹介したやつです。
馬毛とヤギ毛についても、軽くご紹介します。
ブートブラック 馬毛ブラシ
商品名 | ブートブラック クリーニングブラシ 馬毛 Boot Black CLEANING BRUSH ”Horse hair” |
---|---|
販売 | コロンブス |
製造 | 江戸屋 |
価格 | 9,900 円(2020年2月) |
サイズ | 200 x 60 x 25 mm |
素材 | 毛:馬毛 柄:ブナ材 |
特徴は何と言っても大きさですね。

ぼくは男性の中では手が小さめなので、大きすぎて使いづらかったです。女性は買うのやめといた方がいい気がします。
十分に扱える手の大きさがある人なら、ブラシが大きい方がブラッシングの効率が良いのでオススメできます。
ブートブラック ヤギ毛ブラシ
商品名 | ブートブラック フィニッシングブラシ ヤギ毛/馬毛 Boot Black FINISHING BRUSH ”Goat / Horse hair” |
---|---|
販売 | コロンブス |
製造 | 熊野筆の製造メーカー |
価格 | 13,200 円(2020年2月) |
サイズ | 105 x 70 x 53 mm |
素材 | 毛:ヤギ毛+馬毛 柄:ヒノキ材 |
このブラシは江戸屋じゃなく、熊野筆の製造メーカーがつくってます。
熊野町には筆に携わる業者が約100社存在します。
内訳としては約7割が卸しで、生産能力があるメーカーは約3割です。更に、伝統工芸品としての書筆と化粧筆の両方を生産しているのは3社ほど。
今回、フィニッシングブラシの製作をお願いしたのは、その3社のうちの1社です。
見かけたらぜひ手に取ってみてほしい。

たぶん神はこのブラシで洗顔してる。
馬毛とヤギ毛の混毛により、柔らかさとコシの強さを両立している逸品です。
まとめ:ブートブラックのブラシ、品質は確か
今回購入したブートブラックの豚毛ブラシ。
抜け毛の量、持ちやすさ、毛のコシ、見た目の高級感、などなど・・・。ブラシとしての品質は文句のつけようがありません。

良いものを長く使うことに喜びを感じる、革靴好きの変態紳士の皆様。ぜひ一度、このブラシを手に取ってみてはいかがでしょうか。
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