今回はこういう方のための記事です。
ぼくは大学時代に初めてブーツを購入しました。当時はスマホも無く、手入れ方法を調べるのも一苦労・・・。
今思えば、超間違った手入れをしてました。
革靴にハマったこともあり、一定の知識を身に着けました。
今日は、10年前の自分と同じ「モテたくてブーツ買ったけど、メンテナンスとかようわからん」という方の疑問にお答えできればと思います!
ワークブーツの手入れはやっとけ
ブーツを購入する男性は100%これ思ってます(断言)。
そんなあなたなら、顔を洗うとき洗顔料を使ってるんじゃないですか?
もっと言えば、化粧水や乳液も使っていませんか?
人間の皮膚も、ブーツの革も同じです。
定期的に水分と油分を補給しないと、キレイな状態を保てません。
せっかく買ったブーツ。
気に入ったから買ったんですよね?
それも、そこそこのお値段がしたはずです。
ダメになる前に、少しでいいから手入れして、長く履きましょう。
今回はオイルドレザー=ワークブーツについてです
この記事で紹介する手入れ方法は、主に「オイルドレザー(オイルレザー)」についてのものです。
オイルドレザーは主にワークブーツに使われています。
オイルドレザーの見分け方
オイルドレザーの場合、内側から指で押し込んむと色が薄くなって見えます。
赤丸の部分が、ブーツの内側から指で革を押し込んでいる部分。
その他の部分と比べて、色が薄く見えるのがわかりますか?
(一応)これがオイルドレザーの見分け方です。
ただ、慣れないとわかりづらいです。
なので
- ワークブーツブランド
- 表面が毛羽だっていない
この2つを満たしたらオイルドレザーだと思ってよいです。
その他の革には違う手入れが必要
スーツに合わせるような、こういった革靴のお手入れが知りたい方は、下記の記事を読んでください。
-
【初心者向け】圧倒的に正しい靴磨きのやり方【保存版】
続きを見る
また、ワークブーツの中にもこういう毛羽立った革を使ったものがあります。
こういった革を「起毛素材(起毛レザー)」って呼ぶんですが、それらのお手入れについては以下の記事で解説してます。
-
スエード靴の普段のお手入れと困ったときの対処法まとめ
続きを見る
ブーツを手入れするタイミングと頻度
でもワークブーツの場合、そんなに頻繁にメンテナンスしなくてもOK。
まずは「買ってすぐ」
ワークブーツの手入れで、最初にやるタイミングは「買ってすぐ」です。
買った直後はキレイなので、手入れとかいらなそうじゃないですか。
わかります。思いますよね。
でもブーツの場合ちょっと違います。
冒頭でお伝えした通り、ブーツは手入れしないと水分と油分がどんどん失われていきます。基本的に工場やお店の倉庫にある間、ブーツはずっと放置です。
なのでブーツの場合、買った時が一番「水分・油分が足りていない状態」です。
ですので、購入したら履く前に一度メンテナンスしてください。
2回目以降はおおよそ年に1~2回
ワークブーツの手入れ頻度
- ごく稀に履く
→ 年1回 - 秋~春の間、週に1回くらい履く
→ 年1~2回 - 1年通して、週2~3回くらい履く
→ 3~6か月に1回 - それ以上のペース
→ 1~3か月に1回
買ってすぐにメンテナンスした後、2回目以降のメンテナンス頻度は履き方によって異なります。
普通の人は年に1~2回で十分です。
「バイクに乗るときに履く」「登山で履く」など、ハードな履き方をされている方は少し多めにメンテナンスしてください。
ちなみに僕は年に2回、以下のタイミングでメンテナンスしています。
- シーズン直前(9~10月くらい)
- シーズン直後(5~6月くらい)
ブーツの手入れはマスタングペーストが最強
いろいろ使いましたが、ブーツのメンテナンスで使うオイルは写真のマスタングペーストが最強です。
- 人の肌にも優しい
- どんな革にも使える
- 浸透力がちょうどいい
理由はこんな感じ。詳細は以下の記事を参考にしてください。
-
革の手入れはマスタングペーストが最強 メリット・デメリット等を総まとめ
続きを見る
ブーツの手入れに必要なもの
ブーツに必要なのは主に以下の4つです。
- オイル
- 馬毛ブラシ
- 綿100%の布
- 汚れてもいい雑巾
これに追加で、下記もあると便利だったりします。
- クリーナー
- ウェットティッシュ
- 使い古しの歯ブラシ
- 紙ヤスリまたは消しゴム
1つずつ簡単に解説します。
オイル
ワークブーツの革に油分を補給するのに使います。
マスタングペーストがオススメ。
理由は「ブーツの手入れはマスタングペーストが最強」をご覧ください。
馬毛ブラシ
ホコリ落としに使います。
安くてOKなので1本は持っとくべき。「【予算別】オススメ馬毛ブラシ一覧」が参考になります。
綿100%の布
磨き上げるのに使います。
汚れてもいい雑巾
汚れを拭き上げるのに使います。
(あると便利)クリーナー
汚れ落としです。持っていない方は、固く絞った雑巾で拭くだけでも大丈夫だと思います。
頑固な汚れがある場合は買った方がいいかもです。その場合は「目的別おすすめ靴クリーナーまとめ」が参考になります。
(あると便利)ウェットティッシュ
雑巾と同様に汚れを拭き上げるのに使います。
ブーツの内部を拭き上げるのに、雑巾よりもウェットティッシュのほうが便利です。
(あると便利)使い古した歯ブラシ
細かい部分のホコリ落としや、ブーツの内部の奥の方を拭き上げるときに、あると便利です。
(あると便利)紙ヤスリ、または消しゴム
ソールの汚れを除去するのに使います。
180~240くらいの、比較的粗目のヤスリがオススメです。
ただ、ヤスリは持ってない方も多いですよね。
そんな時は、消しゴムでも多少きれいになります。
ワークブーツの手入れ方法
ワークブーツの手入れは以下の手順で行います。
ワークブーツの手入れ方法
- 紐を外す
- ブラッシング
- 雑巾で拭き上げ
- オイルを塗り込む
- 一晩以上休ませる
- キレイな布で磨き上げる
- 靴紐を付けなおせば完成
手順① 紐をはずす
まずはブーツの靴紐をすべて外します。
② 馬毛ブラシでブラッシング
馬毛ブラシでブラッシングします。
細かくシャカシャカやるのではなく、手を大きく使うのがコツです。
(おまけ)歯ブラシでブラッシング
こういう細かいところは、ホコリが溜まりやすいわりに馬毛ブラシだとブラッシングしづらい部分です。
使い古した歯ブラシですと、上手にホコリを除去できます。
(おまけ)ヤスリでソールをきれいにする
布で磨いた後、ヤスリでソールの汚れを削りとることで、より一層きれいな仕上がりになります。
小さく切った紙ヤスリで、ソールの汚れた部分を削り落としていきます。
削りカスが出ますが、それは馬毛ブラシや雑巾で除去してください。
こちらが、ヤスリで汚れ落としをする前。
こちらが、ヤスリで汚れを落とした後です。
ソールがキレイだと見た目の印象がかなり良くなるのでオススメです。
手順③ 雑巾で拭き上げる
お湯で濡らした雑巾を固く絞ってください。
水ではなくお湯にする理由は、ブーツに残った余分な油分を溶かして拭き上げやすくするためです。
ちなみに水分が多すぎるとシミの原因になります。
なるべく固く絞りましょう。
ブーツの内側も含め、全体をしっかり拭いてください。
(おまけ)内部はウェットティッシュ+歯ブラシだとやりやすい
ブーツの内部は雑巾よりもウェットティッシュの方が拭きやすくて便利です。
こんな感じでウェットティッシュを歯ブラシに巻くとブーツの奥の方も拭き上げやすいです。
思っている以上に靴の内部はホコリが溜まっています。
(おまけ)クリーナーで拭き上げる
汚れがひどい場合は、クリーナーで拭き上げましょう。
買ってすぐの時や、汚れが大したことないときは雑巾での拭き上げで十分です。
指に布を巻き、少量のクリーナーを染み込ませ、優しくブーツを拭き上げます。
表面を撫でるように優しく拭くのがコツ。
ゴシゴシやると革が傷むのでNGです。
手順④ オイルを塗り込む
- 塗りすぎ防止になる
- 体温で溶けて浸透しやすい
こういった理由から、オイルは素手で塗るのがオススメです。
こんな感じで手でマスタングペーストを少量取り、ブーツにまんべんなく塗っていきます。
こちらがマスタングペーストを塗る前後での比較画像です。
向かって右側(左足)が塗った後、左側(右足)が塗る前です。
油分を補給してあげたことで色が濃くなり、テカテカしていますね。
この辺は、油分が浸透して落ち着けばもとに戻ります。
両足を塗り終わったら、油分の補給が完了です。
(おまけ)革紐にも水分・油分を補給する
今回のレッドウィング9875は革でできた紐が装着されています。
紐が革でできている場合、本体のブーツと同じで水分と油分の補給が必要です。
雑巾で拭き上げた上、マスタングペーストも塗ってあげましょう。
(おまけ)普通の靴紐は水洗いする
革紐ではなく、普通の紐がついてる場合は水洗いしてあげましょう。
靴紐って思っている以上に汚れています。
靴紐が綺麗になるだけで、印象ががらりと変わります。
靴紐の水洗い、オススメです。
手順⑤ 一晩以上休ませる
- 最低でも一晩放置
- 風通しの良い日陰に置く
マスタングペーストが革に浸透しきるまで、ある程度時間を置く必要があります。
ですので塗り終わったら一晩以上休ませてください。
カビが生える原因になります。
手順⑥ キレイな布で磨き上げる
一晩以上休ませたらおおよそ完成なのですが、最後に布で磨き上げるときれいに仕上がります。
右側(左足)が磨き上げた後、左側(右足)が磨き上げる前です。磨き上げた方が、少し光沢が出ています。
手順⑦ 靴紐を付けて完成!お好みで靴クリームを塗るのも可
布で磨き上げたら、靴紐を付ければ今度こそ完成です!
ちなみに、
- 色が少し剥げてる
- もっと光沢を出したい
とかの場合は靴クリームを使うと良いです。「ブーツに靴クリームを使う方法」を参考にしてください。
メンテナンス前後の比較画像
こちらが、メンテナンス前
こちら、メンテナンス後。
水分・油分が補給されて潤ったことで、少ししっとりした印象になってます。
まとめ:正直面倒くさい(でもやっとけ)
ブーツのメンテナンスについてまとめましたが、どうです?
確かにめんどくさいです。
やばいです。
それだけでワークブーツは長持ちするので、仕方ないからやります。
ぼくが10年前に買ったブーツもいまだに現役。
今回紹介した以外にも「履いた後はブラッシング」とかその他のお手入れもあります。
その辺はワークブーツも革靴も変わりません。以下の記事を参考に、手入れをしてみてください。
-
【永久保存版】目的別・革靴の手入れ内容と頻度を総まとめ【月イチ?】
続きを見る
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