ヴィンテージのアレンエドモンズ、めちゃんこカッコいいですよね。履き心地良いですし。
そしてアレンエドモンズはヴィンテージ革靴では珍しく、製造年をかなり正確に調べることができるんです。
今回は、アレンエドモンズの製造年の判別方法をご紹介したいと思います。
アレンエドモンズは1922年創業の老舗革靴メーカー
という方はこちらをご覧ください。
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米国の誇り?アレンエドモンズの魅力と取扱店舗一覧
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アレンエドモンズは1922年に創業した、アメリカ有数の老舗革靴メーカーです。
ヴィンテージ革靴界隈では最も人気のあるメーカーの1つと言えます。
アレンエドモンズの年代判別方法
年代判別の流れ
- 特徴からおおよその年代を絞り込み
- 4桁数字から製造年の下一桁を把握
- カタログを使って答え合わせ
アレンエドモンズの製造年は上記流れで判別可能です。
step.1 特徴からおおよその年代を絞り込む
年代判別に使える特徴
- インソールのロゴ
- 小窓の色と中の表記
- タグの有無とデザイン
- ヒールやアウトソールのロゴ
これらを確認することで、おおよその年代を判別することができます。
step2. 4桁数字から製造年の下一桁を把握する
アレンエドモンズにはサイズや型番のほかに、4桁の数字が革靴の内部に記載されています。
上記がそうです。この4桁の数字の下一桁が、製造年の下一桁に一致するとされています。
例えばこの写真の例でいうと、下1桁が「6」なので「XXX6年」の靴と考えられます。
ただしこの4桁数字、年代等によっては記載がない革靴もあるので注意が必要です。
step3. カタログで答え合わせ
アレンエドモンズは過去のカタログがまとめて公開されています。(全部ではないみたいです)
step1~2でだいたいの年代がわかるので、あとはその年代のカタログを確認します。
狙った年代のカタログの中に調べたい革靴の型番があれば当たりです。
アレンエドモンズの革靴の特徴とそれぞれの年代
年代判別に使える特徴
- インソールのロゴ
- 小窓の色と中の表記
- タグの有無とデザイン
- ヒールやアウトソールのロゴ
これらの特徴から年代をおおよそ年代を絞り込めると解説しました。
次は具体的にどんな特徴を持っていると、どの年代の靴と考えられるのかについて紹介したいと思います。
ここでは、初心者が最も見分けやすいインソールに記載されたロゴによる判別を中心にご紹介。
現行ロゴ
年代:2014年くらい~
写真の現行ロゴが入っているものはだいたい2014年以降だと考えています。
この年代のものは、他にも
- サイズ表記等がタン裏にある
- 製造年判別の4桁数字がない
などの特徴があります。
現行ロゴだけに、基本的にヴィンテージとして扱われることはありません。
縦文字ロゴ
年代:1990年前半~2013年くらい
靴を縦に置くと読める方向に刻印されたロゴです。
明確な時期はわかりませんが、1993年くらいから存在してる気がします。
横文字ロゴ(ハイフンなし)
年代:1980年代~1990年代前半くらい
革靴を横向きに置くと読める方向に記載されたロゴです。
このくらいの年代からヴィンテージ扱いされることが多いように思いますね。
アルファベット小文字の有無でさらに2つの年代に絞り込めます。
大文字&小文字
年代:1980年代後半~1990年代前半くらい
ヴィンテージのアレンエドモンズで一番よく見るのはこのロゴだと思います。
写真の通り「Allen Edmonds」と大文字・小文字が入り混じって表記されます。
全大文字
年代:1980年代前半くらい
「ALLEN EDMONDS」とすべて大文字で記載されます。
インソールの表記が
THE HAND CRAFTED WORLD OF
ALLEN EDMONDS
MADE IN USA
と書いてあります。イカツイ表記です。
参考
横文字ロゴ(ハイフンあり)
年代:1960年代~1970年代くらい
いわゆる「斜体ロゴ期」と言われる時代に見られるロゴです。
この年代の最も大きな特徴は、インソール以外で「Allen Edmonds」の「A」が斜体になっていることです。
- ライニングの小窓
- ヒールのトップリフト
- ソール
これらに記載されたロゴが、写真のように斜体になっていればおおよそこの年代です。
ちなみに、インソールのロゴに関して言えば、「MADE IN USA」の表記があるものとないものがあります。
「MADE IN USA」表記あり
年代:1970年代の末くらい
1979年くらいから、1980年代前半までのほんのわずかな期間につくられてるものかと思います。
参考
上記の画像はlittletonyさん(@ohmylittletony)からご提供いただきました!!ありがとうございます!!
他にもライニング表記の画像をいただきました。また、後述の赤タグの写真もlittletonyさんからのご提供です。
「MADE IN USA」表記なし
年代:1960年代~1978年くらい
「Allen-Edmonds」とハイフン付きで記載され、下に「MADE IN USA」の表記がありません
タグでの判別:赤タグ
年代:1950年代~60年代初期くらい
ここから先は、インソールのロゴではなくタグでの判別の方が簡単です。
上の写真の赤タグは、だいたい1950年代~60年代初頭までの間に制作されたものだと思います。
インソール:Ostendo表記
赤タグはインソールのロゴの表記が「Ostendo」と表記されています。
タグでの判別:青タグ(筆記体)
年代:1940年代くらい
なお、ここから先は画像がありません。
誰か持ってる方いたら、ぜひ資料として画像を送っていただけると喜びます。
タグでの判別:青タグ(ブロック体)
年代:1930年代後半くらい
タグでの判別:Osteo-path-ikタグ
年代:1920年代~1930年代前半くらい
アレンエドモンズの年代判別 練習問題
年代の判別法がわかったと思うので、練習してみましょう。
今回年代を判別するのはこちら。
① 革靴の特徴を調べる
こちらからわかるとおり、横文字(ハイフンあり)ロゴです。
つまり1960~70年代のものと推測できます。
いわゆる「斜体ロゴ期」なので、その他の特徴も確認してみましょう。
- 小窓
- アウトソール
- ヒールのトップリフト
この3か所にはっきりと斜体ロゴが確認できますね。
アウトソールやトップリフトは交換されていることも多いので、オリジナルで残っているとテンションが上がります。
② 4桁数字を確認
今回は「3726」なので、末尾は「6」です。①の結果も踏まえると、
- 1976年
- 1966年
このいずれかと考えられます。
③ カタログで確認
ここまで来たら後はカタログで確認です。
ただ、残念ながら1966年のカタログは格納されてませんでした・・・。
でも1976年のカタログは無事に保存されていますね。中を調べると・・・
ありました。型番7804なので間違いなさそう。
というわけで、今回の対象である
こちらの革靴はおそらく1976年につくられたものと考えられるわけです。
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70年代のアレンエドモンズ 激レアなサメ靴を買いました
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まとめ:ヴィンテージ革靴は浪漫
中古の革靴ってだけで忌避感のある方もいると思いますが・・・個人的にヴィンテージ革靴にはすごく浪漫を感じます。
数十年前に外国で作られた革靴が、大切に扱われた結果、巡り巡って自分の前に訪れる。
そんな革靴が自分の足にピッタリだったら、それはもう運命といって差し支えないと思うのです。
そしてアレンエドモンズはほぼ正確に製造年がわかるため、それもまた余計に魅力を感じるんですよね。
そして製造年を判別し、カタログの情報を見ることで
- 革の名称
- 色の正式名称
- ラスト(木型)
など、より正確に革靴の情報がわかるので、さらに愛着が湧くんです。
ぜひ皆さまも、アレンエドモンズの革靴を手にした際には、それがいつこの世に作り出されたものなのかを確認してみてください。
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