【これで解決】革靴が痛いときの原因・対処法総まとめ

革靴が痛いときの対処法
革靴買ったけどめっちゃ痛い。なにこれ。どうにかしてちょ。
驚く犬
あまりの痛みに驚愕している人

買ったばかりの革靴、痛いですよね。

そんな痛みにすら喜びを感じてしまう変態のぼくが、その境地に至っていないあなたのために革靴の痛みの解決方法を完全解説します。

結論

  • 絶対に痛くならない革靴は基本的に手に入らない
  • 痛くなる時はなる。それぞれの対処法はあるから臨機応変に対応しよう

結論としては上記の通り。この記事を読めば、あなたが感じている痛みに合わせた対処法が理解できるはずです。

革靴が痛くなる原因は主に「革靴が大きすぎる」こと

革靴を履いたときの痛みを解決するためには「そもそもなぜ痛くなるのか?」を理解するのが早いです。

まずはそこから解説します。

痛みは「擦れる」か「当たる」かの2通りで発生する

革靴を履いていて足が痛くなる理由は、大きく分けると

  • 擦れる
  • 当たる

のどちらかです。

靴と足が擦れるパターン

靴と足が当たるパターン

ゴミのような図でごめんなさい。でもこんな感じ。

革靴の痛みは、足が何度も同じ場所に擦れたり当たったりすることで生じてます。

擦れたり当たったりするのは「靴のサイズが大きすぎるから」

足が靴に擦れたり当たったりする原因は、靴のサイズが合っていないことが多いです。

小さすぎる靴を履いているから痛いんだよね?
疑問を感じてる人
革靴が痛いのはサイズが小さいからだと思ってる人
小野
です。

誤解されている方が本当に多いです。
革靴で痛みが生じるのは足に対して靴のサイズが小さいからだと思ってませんか?

それは間違いで、多くの場合はサイズが大きすぎる靴を履いていることが原因です。

サイズが大きい靴を履いていると、

  • 靴の中で足が余分に動く
  • より大きくて深い皺が入る

このようなことが生じます。
すると、歩く度に靴の内部で足と靴とが擦れたり当たったりする

小野
これが痛みの原因です

靴が小さすぎても問題は起きます。
しかし多くの場合は大きすぎる靴が原因です。

ただしピッタリサイズの革靴でも痛いときは痛い

革靴を履いている人の9割は間違ったサイズ、特に大きすぎるサイズで履いてると思っていいです。

ちなみに革靴歴10年のぼくは、おおむね正しいサイズで履くことができてます。

小野
それでも痛いときは痛いですw

断言しますが、絶対に痛くならない革靴というのは存在しないと思った方がいいです。

大切なのは痛みが生じたら臨機応変に対策すること

どれだけサイズに気を配って買っても、痛くなることはあります

したがって、大切なのは痛みが出たら臨機応変に正しく対策を取ることです。

「臨機応変」て何かいいじゃん?
仕事できそうな感じ、すごいじゃん?

痛い場所別、痛みの原因まとめ

それでは、場所ごとに痛みの原因をご紹介します。

親指や小指の外側が痛い場合

親指と小指の外側

最も痛くなりやすいのが

  • 親指の外側
  • 小指の外側

この2か所じゃないでしょうか。

ここが痛くなる原因は2通り。
それぞれ、痛くなるまでの時間によって原因が異なります

徐々に痛くなる場合

親指や小指の外側が痛くなるまでに時間がかかっている場合、革靴と足のフィット感は悪くありません

ただ、足の前方部分のゆとりが若干大きすぎることが痛みの原因と考えられます。

歩いているときに足が前方にズレることで、足と靴がぶつかったり擦れたりします。

これが長時間繰り返されることでじわじわと痛みが発生しているケースです。

革靴自体は足と合ってないわけじゃないので、

対策

  • 革を柔らかくする
  • タンパッドを当てて足が動きにくくする

上記の対策方法がオススメです。

革靴を履いてすぐに痛くなる場合

これは革靴と足とがフィットしていないケースです。

革靴に対して自分の足の形が合わず、強く擦れる(または当たる)ことで痛みが発生しています。

足の形があってない

足が特徴的な形をしている方もいますので、足に合ってないからといってすぐに諦めるわけにもいきません。

こんな場合は、

対策

  • 革靴を足に合わせて伸ばす

こんな解決策がオススメです。

指の根元や甲の部分が痛い場合

足の甲や指の根元が痛い場合

ここも痛くなる人がめっちゃ多い場所です。

革靴のシワ部分が足に食い込むことで痛みが発生しています。

これを「革靴に噛まれる」といいます。

足の高さと靴の甲の高さに差がありすぎる(余裕がありすぎる)時に発生しがちです。

小野
ちなみに、ぼくはこのパターンがめっちゃ多い。 特に親指の付け根が噛まれまくりです。

このケースは足の親指・小指の外側が痛くなるときと対処法は同じです。

革靴を履いてると徐々に痛くなる場合

親指・小指の外側が痛くなるケースと同じで、この場合も革靴と足のフィット感は悪くはありません。

対策

  • 革を柔らかくする
  • タンパッドを靴と足のスキマを埋める

上記どちらかの対策方法をやってみましょう。

革靴を履いてすぐに痛くなる場合

こちらも同様。

すぐに痛くなる場合は革靴と足のフィット感が良くないことが多いので、

対策

  • 革靴を足に合わせて伸ばす

こちらの対策がオススメです。

カカトやくるぶしの部分が痛い場合

カカトやくるぶしが痛くなる場合

小野
「靴擦れといえばココ!」という方も多いのでは

革靴のカカトには「芯材(月芯材)」と呼ばれる通常より硬いパーツが入っています。

また、革靴の履き口周りは負荷がかかりやすい場所でもあるので、通常より固い革や厚めの革が用いられていることが多いです。

こういった固い場所と当たったり擦れたりすることで痛みが生じてます

したがって固い場所と擦れない、もしくは当たらないようにすれば痛みはなくなります。

対策

【全体的に余裕があるサイズ感の場合】

  • インソールを入れる

【カカト周りだけがサイズ感に余裕がある場合】

  • T字型インソールを入れる

【全体的にサイズ感の余裕がない場合】

  • 革靴を柔らかくする
  • 保護パッドを貼る
  • 絆創膏を貼る

サイズ感によって上記のような対策方法をそれぞれ取りましょう。

足の裏の部分

足の裏が痛い場合

最後に、足の裏が痛くなるケースです。

これは歩き方や立ち方などが原因となっていることが多いそうです。

革靴はスニーカーなどと違いクッション性はあまり高くないので、痛みが発生します。

この場合は

対策

  • インソールを入れる

こちらの対策がオススメです。

革靴が痛いときの対処法まとめ

痛みの原因とその対策方法がわかったら、今度はそれぞれの対策法の具体的なやり方を覚えましょう。

対処法① 革を柔らかくする

革靴を柔らかくするためにはオイルを使うのが効果的です。

  • ミンクオイル
  • マスタングペースト

なんかが強力。
マスタングペーストについては以前、ワークブーツへの使い方を解説したことがあります。

革製品のお手入れはマスタングペーストが最強
革の手入れはマスタングペーストが最強 メリット・デメリット等を総まとめ

続きを見る

ただしワークブーツと同じように全体に思いっきり塗るのはNGです。

オイルドレザーならともかく、通常の革にオイルを塗りすぎると革靴が型崩れなどが起きることが多いです。

まずは痛いところにだけピンポイントに薄く塗るようにしましょう。

また怖い方はドレスシューズ用につくられたオイルを塗ることから始めるのもオススメです。

  • リッチモイスチャー
  • レーダーオイル

これらは革靴全体に塗っても大丈夫。使い方は以下の記事を参考にしてください。

リッチモイスチャーの使い方
[BootBlack]リッチモイスチャーの使い方と注意点 高頻度は危険って本当?

続きを見る

レーダーオイルの使い方
【最強オイル】タピールレーダーオイルの使い方&レビュー【注意点あり】

続きを見る

対処法② タンパッドを当てる

タンパッドというのは、革靴のタンの裏部分に貼るパッドのことです。

小野
まんまですね

こんな感じの見た目してます。

タンパッド

これを貼ることで、革靴と足の甲部分のスキマを埋め、足が前方にズレないようにします

貼っても目立たないのでオススメです。

対処法③ 革を延ばす

シューズストレッチャーという革靴を局所的に伸ばすために使う道具があります。

シューズストレッチャー※ 画像引用元:楽天市場

こんな感じ。
シューツリーに穴が開いている見た目をしてます。

この穴にプラスチック等でできたパーツを取り付けて靴に装着することで、そのパーツを取り付けた位置の革が局所的に伸びるという仕組みになってます。

小野
ただごめんなさい。ぼくはこれ買ったことないです。

ぼくのように自分でやるのが怖い方は、靴の修理店に持ち込めばやってくれます

個人的にはいきなりシューズストレッチャーを使うのはオススメしません

まずは自分の手作業でちょっとだけ伸ばしてみるとよいかと思います。

  • ミンクオイル
  • マスタングペースト
  • リッチモイスチャー
  • レーダーオイル

これらのオイルを局所的に使うことで、多少革を延ばすことが可能です。

やり方は簡単。

メモ

① 上記のどれかを革靴の痛い場所の外側・内側両方に塗る
② 革靴の中に手を入れ、痛い場所を内側から押し出す
③ その状態で数分間キープ

これだけ。

対処法④ インソールを入れる

インソールを入れるときはサイズ感に注意して選んでください。

靴の内部にどのくらいの余裕があるかを確認したうえで選びましょう。

小野
個人的にはダイソーなど100均のものから試すのがオススメ

安いインソールで適切な厚みやサイズ感を確かめたうえで良いインソールを購入したほうが失敗が少ないと思います。

対処法⑤ T字型インソールを入れる

T字型インソールはカカト周りだけのインソールです。

T字型インソール

こんなやつ。

ライニング(靴の内側に使われている革)と同系色を選べば、そこまで悪目立ちしません。
また、透明のシリコンみたいなのでできたものもあります。

ぼくはカカトが小さい方で、靴によってはカカトだけ浮いてしまうことがよくあります。
そういった場合にもオススメの対処法です。

対処法⑥ 保護パッドを貼る

靴擦れが起きる場所に小さなシールを貼る方法です。

保護パッド
※ 画像引用元:楽天市場

こんなやつ。

安いですし、透明で目立たないようになっているものも多いのでオススメ。

カカトがどうしても靴擦れしてしまう方はぜひ。

対処法⑦ 絆創膏を貼る

小野
とりあえずやり過ごす!って方法ですね。笑

痛い場所に絆創膏を貼って、保護してあげましょう。
長時間の歩行には耐えられないこともありますが、一番お手軽にできるのでオススメな方法です。

個人的にはキズパワーパッドがいい感じ。ちょっと高いですけど。

靴擦れ専用の商品もあるので、靴擦れでお悩みの方は一度お試しください。

対処法⑧ 我慢する

小野
ぼくはこうすることが一番多いw

痛みを感じるのも革靴を履きこなすための通過儀礼と割り切り、とにかく我慢する方法です。もはや対処法でも何でもないです。

あまりオススメしないけどね。

小野
夜、会社からの帰り道、足を何度引きずって帰ったことか・・・

やっちゃいけないNGな対処法

また、革靴の痛みへの対策として「やってはいけないこと」も一応ご紹介します。

NG① ドライヤーで温める

革には

メモ

  • 温かいときに変形する
  • 冷めるときに形が固定される

という性質があります。

ですのでドライヤーで温めながら痛い場所を伸ばし、冷えるときに固定させるというのは理にかなっています。

しかし革靴への負荷が大き過ぎなので避けた方がいい方法だと個人的には思います。

小野
乾燥しすぎて、ひび割れなどの原因になりそうです

上で解説したように、シューズストレッチャーやオイルを使う方が安全かと思います。

NG② 我慢しすぎる

対処法のところで「我慢するのもアリ」って言っときながらアレですが・・・。

我慢しすぎはNGです!

足の痛みを我慢しすぎると、最悪の場合、足が変形してしまうことがあります。

小野
外反母趾とか有名ですよね

足の健康は一生を左右するレベルで大切ですので、我慢しすぎは絶対にやめてください。

まとめ:革靴の痛みは絶対避けられるものじゃない。痛みが出たら臨機応変に対応しよう

革靴はサイズ感にどれだけ気をつかっても、痛いときは痛いです。

革靴の木型から自分専用に作ってもらったとしても、

  • 使用する革
  • インソールの沈み込み
  • 加齢や体重の変化

なんかの影響で痛みを感じることもあるわけですから、絶対に痛くない革靴を見つけるというのはかなり難しいと思った方がいいです。

ですから、痛いときに適切な対処をすることが重要

履いているうちに革が柔らかくなり、伸びることで、徐々に痛くなくなってきます。

今できる対処法をやりながら、少しずつ自分の足に革靴がなじむのを待つのが良いかと思います。

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小野
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この記事に登場したアイテム

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