こんな疑問を、靴磨き歴10年超の革靴好きサラリーマンであるぼくが解決しましょう。
これまで試してきた豚毛ブラシは20種以上。
その中で見つけたオススメ豚毛ブラシを紹介します。
しかも「おすすめ20選!」みたいなアホなことはしません。そういうの見ていつも「それ選んでねーじゃん」って思ってるもので・・・。
今回は価格別に厳選し、それぞれ1~2個だけ紹介します。
各価格帯の中から、ご自身の予算状況に合ったものをお選びください。そうすれば絶対に失敗しませんから。
豚毛ブラシを選ぶ4つのポイント
今回、オススメ豚毛ブラシを厳選するにあたって重視したポイントは以下の4つです。
ポイント
- 価格の安さ
- 持ちやすさ
- 毛の抜けなさ
- 育ちやすさ(クリームの馴染みやすさ)
それぞれ簡単に解説します。
ポイント① 価格の安さ
豚毛ブラシは複数そろえる必要があるので、価格の安さも重要なポイントです。
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【初心者向け】圧倒的に正しい靴磨きのやり方【保存版】
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初心者向け靴磨きのやり方を開設したこちらの記事でも解説しましたが、豚毛ブラシは使用するクリームの色ごとにそろえる必要があります。
靴磨き中級者以上になると、豚毛ブラシだけでだいたい3~5つくらいは持ってる人が多いんじゃないでしょうか。
ちなみにぼくは
小野の豚毛ブラシ使い分け
- 黒用
- 濃茶用
- 薄茶用
- 赤茶用
- 無色用
このくらいで分けてます。他にも「ソール用」「スエード用」とかも用意してますが。
このように豚毛ブラシは複数そろえる必要があるため、高価なものだとそれだけお財布へのダメージが深刻です。
値段の安さだけで決めるのは問題ですが、あまり高級なのも困りもの。
ポイント② 持ちやすさ
靴磨きをするにあたって道具の扱いやすさはとても大切です。ブラシの場合は特に持ちやすさが重要。
豚毛ブラシの主な用途の1つは「革靴に靴クリームをなじませること」です。
わりと力を入れてゴシゴシするので、持ちやすさがかなり重要になってきます。
小さすぎても大きすぎても手が疲れますし、滑りやすいのも磨きにくさの原因になります。
ポイント③ 毛の抜けなさ
ブラシは長く使えるものを買った方がいいです。そのために重要なのが、毛の抜けなさです。
ブラシは育ちます。
馬毛ブラシについてはこちらの記事の最後の方で、比較写真も紹介しました。
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【予算・価格帯別】オススメ馬毛ブラシ厳選紹介
続きを見る
豚毛ブラシも馬毛ブラシと同様に育ちます。
むしろ豚毛ブラシは靴クリームを塗り広げるのに使うため、成長がより顕著です。
成長したブラシは替えの利かない相棒になってくれます。なるべく長く使いたいものです。
そのためにも、毛が抜けにくいものを選びましょう。
ポイント④ 育ちやすさ
ブラシによって育ち具合に違いがあるので、なるべく育ちやすいブラシを使う方が靴磨きライフが楽しくなります。
これは完全に主観なのですが、ブラシによってクリームの馴染み具合が全然違います。
良い感じの豚毛ブラシは、何回か使うとすぐにクリームが馴染んで、そのブラシで磨くだけで靴がある程度光るようになります。
一方で、長く使っても全く育たない(クリームが馴染まない)ブラシもあります。
せっかくなので、最初から育ちやすい豚毛ブラシを使う方が損しません。
ちなみに色は白がオススメ
豚毛ブラシには多くの場合、同じ豚毛ブラシでも
- 黒毛
- 白毛
の2種類が用意されてることが多いです。若干、白毛の方が柔らかい気がします。
ぶっちゃけどっちでもいいんですが、個人的には白毛がオススメです。
クリームを吸って色づくので、白毛の方が見た目で何色に使っているブラシかわかりやすいです。
価格帯別!オススメ豚毛ブラシ
それではここから価格帯別のオススメ豚毛ブラシを紹介していきます。
今回は以下5つの価格帯に分けて豚毛ブラシを紹介します。
ポイント
- ~999円:安く抑えたい方向け
- 1000~1999円:選択肢が多い
- 2000~3999円:ちょっと良い豚毛ブラシ
- 4000~7999円:プロも納得
- 8000円~:神の領域
~999円の豚毛ブラシ
1000円未満の豚毛ブラシはぶっちゃけハズレが多いです。良いものを選ぶのが難しい。
でもやはり価格は重要なポイントの1つですので、安く抑えたい方にはオススメな価格帯。
ここで紹介する2つの豚毛ブラシは、値段を考えると悪くないブラシです。
【R&D M.モゥブレイ】ワークブラシ
価格の安さ | ★★★★☆ |
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持ちやすさ | ★★☆☆☆ |
毛の抜けなさ | ★★★☆☆ |
育ちやすさ | ★★☆☆☆ |
価格 | 800~900円くらい |
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サイズ (長さx横幅x高さ) |
155 × 41 × 32 mm |
毛足 | 17 mm |
ポイント
- 最強シューケア用品メーカー「M.モゥブレイ」
- 1000円未満のブラシの中では毛は抜けにくい方
- 十分な大きさがある
安さ重視だけど品質もそこそこをお求めの方はこちらのブラシを使ってみてください。
ただしぼく的には持ちにくいと感じました。個人差があるのでなんともですが・・・。
【ペダック】豚毛ブラシ
価格の安さ | ★★★★★ |
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持ちやすさ | ★☆☆☆☆ |
毛の抜けなさ | ★★☆☆☆ |
育ちやすさ | ★★☆☆☆ |
価格 | 500~600円くらい |
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サイズ (長さx横幅x高さ) |
135 × 40 × 30 mm |
毛足 | 17 mm |
ポイント
- とにかく安い
- サイズが小さめ
- 価格を考えると品質は悪くない
安くてサイズが小さいのが特徴な豚毛ブラシです。
サブとして買って、オフィスとかに置いておいてもいいかもですね。
1000~1999円の豚毛ブラシ
豚毛ブラシは1000円台に入ると選択肢が一気に増えます。
価格と品質のバランスが良いものが多いのがこの価格帯。どのブラシを買っても大きな失敗はしません。
【ダスコ】豚毛ブリストルブラシ
価格の安さ | ★★★☆☆ |
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持ちやすさ | ★★★☆☆ |
毛の抜けなさ | ★★★☆☆ |
育ちやすさ | ★★★★☆ |
価格 | 1200~1300円くらい |
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サイズ (長さx横幅x高さ) |
140 × 45 × 37 mm |
毛足 | 20 mm |
ポイント
- 価格と品質のバランスが良い
- クリームの馴染みがいい
- すごく持ちやすい
- 柄の角はそのまま
柄の側面にあるくぼみがあり、かつ全体的に反り返った形状をしているため、すごく持ちやすい&磨きやすいです。
そして同価格帯のブラシの中では抜群にクリームの馴染みが良いように感じてます。
ただし、柄の角が丸まっていません。これはマイナス評価。人によっては痛いと感じるかもです。
2000~3999円の豚毛ブラシ
2000~3000円台の豚毛ブラシなら、どれを買っても基本的に満足いく品質です。
「ちょっと良い豚毛ブラシ」を買うならこの価格帯で決まり。
その中でも特におすすめなのがこちらの豚毛ブラシ。
【コロンブス】ブリストルブラシ
価格の安さ | ★★☆☆☆ |
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持ちやすさ | ★★★★☆ |
毛の抜けなさ | ★★★★☆ |
育ちやすさ | ★★★☆☆ |
価格 | 3000円くらい |
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サイズ (長さx横幅x高さ) |
175 × 50 × 50 mm |
毛足 | 23 mm |
ポイント
- 日本最強シューケア用品メーカー「コロンブス」
- 大きいのでブラッシングの効率がいい
- 大きさの割に持ちやすい
コロンブスは複数の豚毛ブラシを販売してますが、自社ロゴを冠している豚毛ブラシは(たぶん)これだけです。
大きいのに扱いやすくて、クリームの馴染みもいい。とても良い豚毛ブラシだと思います。
4000~7999円の豚毛ブラシ
このくらいの価格帯になってくると、プロも満足する品質の豚毛ブラシが居並びます。
仮に5本そろえるとなると2万円を超えてくる・・・。
普通の豚毛ブラシに飽きてきた方は、まずはこちらの価格帯のブラシを1本買って、試してみてはいかがでしょうか。
【サノハタブラシ】豚毛
価格の安さ | ★☆☆☆☆ |
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持ちやすさ | ★★★★★ |
毛の抜けなさ | ★★★★★ |
育ちやすさ | ★★★★☆ |
価格 | 5000~6000円くらい |
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サイズ (長さx横幅x高さ) |
178 × 47 × 35 mm |
毛足 | 20~25 mm |
ポイント
- 持ちやすい
- 全く毛が抜けない
- ブラッシングしやすい
- 柄の握り心地がすごく良い
ぼくはサノハタブラシの馬毛を長いこと愛用してるんですが、豚毛もオススメです。
大きさがちょうどよく、柄の側面に溝が彫ってあるので持ちやすいです。
職人が手植えしているブラシなので、毛が全く抜けないのも特徴。メイドインジャパンの一級品といって良いでしょう。
そしてこのブラシ、ブナ材にオイルステインでの仕上げがしてあるので手の馴染みがめちゃんこ良いです。
握り心地が神なので、ぜひ一度お試しください。
8000円~の豚毛ブラシ
8000円を超えてくると、もうこれは神の領域です。
リアルに一生もの。末永く靴磨きのパートナーでいてくれること間違いなしです。
【コロンブス】Boot Black ブリストルブラシ
価格の安さ | ★☆☆☆☆ |
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持ちやすさ | ★★★★☆ |
毛の抜けなさ | ★★★★★ |
育ちやすさ | ★★★★★ |
価格 | 8000~9000円くらい |
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サイズ (長さx横幅x高さ) |
155 x 60 x 40 mm |
毛足 | 20 mm |
ポイント
- 日本最強シューケア用品メーカー「コロンブス」
- コロンブスの最上位ライン「Boot Black」
- 日本最強ブラシメーカー「江戸屋」製
- 人間工学とか使ってそうな柄の形状
- 圧倒的に毛が抜けない
言わずもがなですね。最強豚毛ブラシの1本です。
そんなあなたはこの豚毛ブラシを買ってください。間違いないですから。
レビュー記事も書いてるので、こちらからどうぞ。
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江戸屋×ブートブラック!最強豚毛ブラシを購入レビュー
続きを見る
ちょっと一癖ある豚毛ブラシ
このコーナーはちょっとしたおまけみたいなものです。
使う人やシーンを選ぶであろう豚毛ブラシや、逆にあまりオススメできない豚毛ブラシを紹介しようと思います。
一癖ある豚毛ブラシ
【サフィールノワール】豚毛ブラシ
注意ポイント
- 小さい
- 毛足は長め
- 柄が持ちにくい
- 角があり持ってて痛い
- 3000円ちょっとと少し高い
良いブラシなんですよ。
金文字の刻印がかっこいいですし、柄のデザインも素晴らしい。
毛足も長いですし、クリームの馴染みもいい。抜け毛も少ない。
ただいかんせん持ちにくい。小さいし、なんか滑るし、柄が山なりに湾曲してるし。
デザイン性と品質に優れた小ぶりなブラシをお探しの方にはピッタリだと思います。
【コロンブス】ジャーマンブラシ#5
注意ポイント
- 小さい
- 滑りやすい
- 抜け毛が多い
- クリームの馴染みは良い
柄が小さめです。滑りやすいのもあり、磨くのに難儀します。
ただし柄は小さいですが、
- 毛の生えている部分の大きさ
- 毛足の長さ
これらは普通の豚毛ブラシと変わりません。なのでよくまとまっているブラシとも言えるかもです。
女性など、手が小さめの方は扱いやすいと思うのでオススメ。
【リーガル】豚毛100%シューブラシ
注意ポイント
- 形が特徴的
- 990円と安い
- 抜け毛が少ない
- 毛色が黒しかない
これ持ちやすいです。抜け毛も少ないですし、良いブラシだと思います。
ですが、個人的に黒毛しかないのが大きなマイナスポイント。
ただし1000円未満と安いので、毛色や形を特に気にせず、安さを重視する方には有効な選択肢になると思います。
あまりオススメできない豚毛ブラシ
逆にあまりオススメできない豚毛ブラシも紹介しておきます。
好みの部分が大きいので、これが好き!という方もいるかもですが、ぼくはちょっと苦手です。
【荒川産業】ブリストル豚毛ブラシ
注意ポイント
- 安い
- よく売ってる
- 抜け毛が多い
- クリームの馴染みが悪い
安いですし、いろんなところで出くわします。
抜け毛が多いのが気になります。そして何より、クリームの馴染みが悪い気がする。
まとめ:お気に入りの豚毛ブラシが見つかることを祈ってます
靴磨きにハマると、一番増えがちなのが靴クリームと豚毛ブラシじゃないでしょうか。
豚毛ブラシは本当にたくさん売られてるので、なかなか「お気に入りの1本」に出会えないという方も多いと思います。
今回ご紹介した中に、まだ使ったことのない豚毛ブラシがあったという方はぜひお試しください。
お気に入りの豚毛ブラシが見つかることで、皆さまの靴磨きライフが輝くことを祈ってます。
ちょっと宣伝革靴紳士にAmazonプライムは必須って話
革靴紳士なら「ああああああこのクリーム使ってみたいぃぃ」とか「中華料理屋で油垂らしちまったぁあ゛」とかあると思うんです。
そんな時、Amazonプライムに加入してさえいれば、必要なケア用品が早くて翌日に手に入りますからね。
他にも
Amazonプライムのその他メリット
- Prime Musicでジャズ聴きながら靴磨き
- Prime Videoで映画流しながら靴磨き
- Prime Readingで靴&服の情報収集
こんな使い方ができまして、紳士としては必須の嗜みです。まだ加入してないって少しキツイので、まだの方はぜひご検討ください。今なら30日間の無料体験が付いてくるので、(ありえませんが)万が一気に入らなければその間に退会すればOKです。