しかも、いろんなサイトでいろんな人が、違うこと言ってます。ぼくも以前「結局何足やねん」ってむかついた記憶があります。
そんな経験を経て今、完全な答えを用意しました。
革靴のローテーション
- 履く頻度によって違う
- 毎日履くなら最低4足あればOK
これです。
満足した方はここから先読まなくてOK!
(いや、やっぱり読んでください)
ぼくは革靴にハマって、今では常に10足以上持ってます(購入した数はちょっと言えない)。
今回はたくさん革靴を持ってるぼくが、逆に「最低限必要な革靴は何足なのか」を解説します。
また、具体的にどんな革靴をそろえれば最強のローテーションができるかも解説。新卒で社会人になる方など、これから革靴を買う際に参考にしてください。
ローテーションの目的は乾燥
複数の革靴を買って履きまわすことを「ローテーション」といいます。
革靴をローテーションする目的は革靴の乾燥です。
革靴は1日で「コップ1杯分の汗」を吸収する
足からは1日にコップ1杯分の汗を書くと言われています。少し古いですがこちらの論文が参考になります。
参考:人間の局所的な発汗について
という方は「コップ1杯分くらいは汗かくんだな」くらいで覚えればOKです。
それだけの水分を吸収するとなると、もちろん乾燥には時間がかかります。その時間を稼ぐためにローテーションが必要なんです。
連続で革靴を履くと生じる2つの問題
ローテーションせず、革靴を連続して履くと常に湿っている状態になります。
「なんかイヤ感」がすごくないですか。笑
あまり気にならないという方もいるかもですが、それを除いても革靴の連続使用には大きな問題が2つあるんです。
革靴を連続で履くと生じる問題
- カビの原因になる
- 足も革靴も臭くなる
問題①カビの原因になる
って話を聞いたことがある方も多いのでは?
カビはこの3つの条件がそろうと発生しやすいです。
カビが発生しやすい条件
- 高い湿度
- 高い温度
- 汚れ
日本の玄関、特に下駄箱の中はこの3つの条件を簡単に満たします。
乾燥していない革靴を放置すると、余計カビが生えやすくなってしまうんです。
問題②足も革靴も臭くなる
足や靴が臭くなるのは細菌が原因。
高温多湿な環境では細菌の増殖が超活発になります。つまり湿った革靴の内部は細菌にとって最高の環境です。
ですので革靴を連続して履くと足も靴も臭くなってしまいます。
革靴の臭い対策については、こちらの記事で詳しく解説しているので気になる方はどうぞ。
≫ 【保存版】革靴の臭いを完全除去する方法と予防策を総まとめ
巷で噂の「革靴は3足必要」は嘘
「いつも同じカビっぽい靴を履いてて、足が臭いヤツ」ってヤバイじゃないですか。
当たり前ですね。
革靴は最低48時間は乾かしたい
革靴は一度履はいたら48時間は乾かす。
この乾燥時間から「革靴は3足あればOK」としているサイトもしばしば見かけます。
こういうことです。
これを見ると、たしかに3足あれば十分に見えます。
でも余裕が無さすぎなんですよ。
日本は2~3日に1回は雨が降る
統計局のデータによると、このようなことが見て取れます。
ポイント
- 全国の降水日数(中央値)は103日
- 全都道府県の平均日数は115日
- ちなみに最高日数は192日
つまり日本では最低3日に1度は雨。多いところでは2日に1回以上雨が降ります。
ガッツリ濡れたらそれだけ乾燥時間は伸びる
汗だけでも48時間です。ガッツリ濡れたら、もっと乾燥に時間がかかるのは当然ですね。これはぼくの感覚ですけど、びしょびしょになったら完全乾燥には1週間くらいかかります。
したがって、現実的にローテーションするには3足では足りないわけです。
履く頻度別・必要な革靴の数まとめ
それでは革靴は何足あれば足りるのでしょうか。
これが答え。まとめると下記の通りです。
頻度別・革靴の必要足数
- 週に4日以上:4~5足
- 週2~3日:3足
- 週1日以下:1足
週4日以上履く場合:最低4足、できれば5足
理想としては5足欲しいです。そうすれば、平日は毎日違う革靴を履けます。
でも革靴をいきなり5足そろえるのはかなり難しいですよね。だから頑張って4足はそろえたい。
週2~3日は履く場合:3足あればOK
週に2~3日程度なら、3足の革靴で十分ローテーションできます。
履かない期間がそこそこあるので、3足でも乾燥時間を確保できるはずです。
週に1日以下の場合:1足で問題なし
後は気持ちの問題。欲しければ買う感じでお願いします。
最低限でローテーションするための革靴の選び方
上で解説した最低限の数でローテーションするには、革靴の選び方が超重要です。
最低限の数でそろえると革靴を選ぶ余裕はありません。履くときに乾いてる靴を履きます。
ですので、必然的に「いつ履いてもOKな革靴」をそろえる必要があります。そのうえで重要な選び方のポイントは3つ。
ポイント
- できれば黒
- ラバーソール
- シンプルなデザイン
ローテーションしやすい革靴のポイント①できれば黒
- どこに履いていっても大丈夫
- メンテナンスが楽すぎる
黒の革靴ならたいていどんな場所に履いていっても大丈夫です。
意外に革靴に関するマナーってうるさいですが、黒なら何も気にせず履いてOK。楽すぎですね。
しかもシミが目立たず、靴クリーム選びも簡単。黒の革靴はメンテナンスが楽なので、初心者にもオススメです。
ローテーションしやすい革靴のポイント②ラバーソール
- 雨でも大丈夫
- 手入れが楽
- 長持ち
ラバーソール(ゴム製靴底)は雨を吸わないので乾きやすく、耐久性も優れているのでオススメです。
しかも手入れが楽。
革靴の数を最低限で済ませたいなら、絶対ラバーソールを選ぶべきです。
ローテーションしやすい革靴のポイント③シンプルなデザイン
- どこに履いていっても大丈夫
- 飽きにくく年齢によらず履ける
よりシンプルなデザインの革靴の方が、マナー的にどこにでも履いて行くことができます。
しかも飽きにくいですし、年齢を重ねても違和感がありません。
革靴は大切に扱えば10年は履けます。将来の自分が履いててもおかしくないものを選びましょう。
最強布陣のローテーションをつくれる4種の革靴
それでは、最低限の数でローテーションを組める便利な革靴の具体例をご紹介します。
便利な革靴4選
- 全天候型:フォーマル靴
- 全天候型:バランス靴
- 全天候型:カジュアル靴
- 晴れの日用:おしゃれ靴
ローテーション候補①全天候型:フォーマル靴
画像引用元:シャインオアレインIV 2776BL |
- 色は黒
- 内羽根
- ラバーソール
- ストレートチップ
【黒x内羽根xストレートチップ】の組み合わせは数ある革靴の中でも最もフォーマルな形です。
ビジネスはもちろん冠婚葬祭も、どこに履いていっても大丈夫。
さらに【ラバーソール】が組み合わされば全天候型の完璧な革靴の出来上がりです。
ローテーション候補②全天候型:バランス靴
画像引用元: アシュランス 3524BL |
画像引用元: シャインオアレインIV 2773BL |
- 色は黒
- 外羽根
- ラバーソール
- プレーントゥかパンチドキャップトゥ
こちらはフォーマル過ぎず、カジュアル過ぎず。普段、仕事で履くにはベストなバランスの革靴です。
プレーントゥは上の画像の左側、つま先に装飾が何もないやつ。
パンチドキャップトゥは右側、ストレートチップに穴飾りが少しついてるやつ。
格式高くなければ冠婚葬祭も大丈夫。結婚式で言えばこんな感じです。
- リッツカールトン:NG
- レストランウェディング:OK
- 二次会:どこでもOK
ローテーション候補③天候型:カジュアル靴
画像引用元:シャインオアレイン 2770DBR |
- セミブローグ
- ラバーソール
- 色はダークブラウン
- 内羽根、外羽根、どっちでもOK
候補③は雨でもテンションが上がるカジュアル目な革靴を選びましょう。
穴飾りが付いた革靴はスーツ姿を華やかにしてくれます。穴飾りが多すぎるとカジュアル過ぎる感じになりますが、この「セミブローグ」くらいなら大丈夫。
また、スーツの着こなしに幅を出すためにも茶系の靴が1足あると便利です。
ただし金融など堅い業種の場合や、相手が役員クラスの打ち合わせとかには適さないので注意してください。
ローテーション候補④晴れの日用:おしゃれ靴
画像引用元:560BL |
- 好きなデザイン
- レザーソールもOK
- テンションが上がる1足
晴れの日にしか履かなくてもいいので、レザーソールを選ぶのも1つの手です。
革靴が好きになるような、履くのが楽しくなるような、そんな1足を選んでみていただければと思います。
全天候型としてオススメな革靴
上で紹介した4種のうち、全天候型の3つにはスコッチグレインのシャインオアレインがオススメです。
防水機能が高いので、防水スプレーも不要。メンテナンスが楽すぎですね。
- 内羽根、ストレートチップ
- 外羽根、パンチドキャップトゥ
- 外羽根、セミブローグ
デザインもたくさんあって、上で紹介した全天候型の靴がほぼすべてシャインオアレインシリーズだけで入手できます。
履く頻度別、ローテーションの具体例
最後に、履く頻度別のローテーションの具体例を説明します。
具体例①週に4日以上履く方の場合
- 全天候型:フォーマル靴 x 1足
- 全天候型:バランス靴 x 1足
- 全天候型:カジュアル靴 x 1足
- 晴れの日用:おしゃれ靴 x 1足
上で紹介した革靴をすべて1足ずつそろえればOKです。
もしあと1足増やせるなら、【全天候型:バランス靴】を追加するのがオススメ。
具体例②週に2~3日くらい履く方の場合
- 全天候型:フォーマル靴 x 1足
- 全天候型:バランス靴 x 1足
- 全天候型:カジュアル靴 x 1足
全天候型の革靴を1足ずつそろえましょう。
具体例③週に1回以下しか履かない方の場合
- 全天候型:フォーマル靴 x 1足
革靴をたまにしか履かない場合はこれで決まりです。
まとめ:履く頻度に合わせて少しずつ革靴をそろえよう
生活スタイルに合わせて最適な数をそろえましょう。
そろえる革靴の具体例も解説したので、ぜひ参考にしてください。
そして、せっかく買った革靴。
長く履くためにも、この機会に靴磨きを始めてみてはどうでしょう?
靴磨きのやり方はこの記事で解説してます。
ぜひチャレンジしてみてください。
-
【初心者向け】圧倒的に正しい靴磨きのやり方【保存版】
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悩んで革靴を買い、それを大切にしていくうちに、革靴を好きになってもらえるとぼくはすごく嬉しいです。
革靴が好きになったら、最低限の数と言わず、少しずつでいいので徐々に足数を増やしてみてください。
そうしていくうちに、お気に入りの1足にきっと出会えます。
履いて出かけるのが楽しみな革靴との出会いは生活を豊かにします。この記事をここまで読んでくれたあなたが、そんな1足と出会えることを祈っています。
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