こんな困りごとを革靴のお手入れ歴10年超のぼくが解決します。
ぼくは年間300日以上は革靴を履く革靴好きサラリーマン。これまでたくさんの革靴を履き、手入れをしてきました。
その中で痛感しているのが、革靴の見た目の半分はコバで決まるということ。
今回は、そんなコバの重要性と手入れの仕方についてまとめました。
革靴の「コバ」について
まずは基本知識をおさらいです。
コバについての基礎的な情報を抑えましょう。
コバは革靴のどの部分?
革靴の「コバ」とは、靴底の横部分のことを言います。下の写真の赤く塗りつぶしたところです。
(靴の製法にもよりますが)靴底はウェルトやソールなど、複数のパーツで形作られています。
それらのパーツが折り重なってできた靴底の横部分、革靴の中で最も外側にせり出しているところを「コバ」と呼んでいます。
コバは革靴にとっての城壁
コバは革靴にとっての城壁です
すなわち、汚れや傷から革靴本体(アッパー)を守る役割を担います。
靴をぶつけても、コバがあるおかげで直接アッパーに衝撃や傷が及びません。
コバの手入れをした方がいい理由
コバを手入れした方がいい理由は大きく2つあります。
- 見た目がカッコいい
- (レザーソールの場合)靴の寿命が延びる
それぞれ簡単に解説します。
理由① 見た目がカッコいい
すでに解説したとおり、コバは車で言うバンパーの役割をします。
そのため
何もしないとどんどんボロボロになっていきます。
逆に言うと、革靴は普通に履くだけなら汚くなるのはコバだけです。
だからこそ、コバさえキレイにしておけば、革靴全体がキレイに見えます。
靴磨きをしていても、コバまでは手が回らないという方はかなり多いです。
理由② 靴の寿命が延びる
コバに傷がついていると、そこから水分や汚れが革靴の内部に侵入します。
レザーソールの革靴の場合、これが靴の寿命に直結します。
-
「10年履ける革靴」の秘訣はソールの手入れにある!と思う話
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コバの手入れをすると、こういった水分や汚れを弾くことができます。
コバの手入れの仕方まとめ
コバの手入れには、大きく分けて3つのやり方があります。
コバの手入れ方法
- コバインキ(+ワックス)
- コバクレヨン
- 靴クリーム+ワックス
それぞれメリット・デメリットがありますので、解説します。
やり方① コバインキ(+ワックス)
コバインキでの手入れが向いてる人
- とにかく革靴をキレイに仕上げたい人
- 手先が器用な人
靴磨きのプロはこのやり方で手入れします。以下の記事で詳しく解説しました。
-
コバインキの使い方まとめ 革靴のコバを最高にキレイにする方法
続きを見る
コバインキのメリット
- 色が落ちない
- 最もキレイな仕上がり
コバインキには染料が含まれているので、そう簡単には色落ちしません。
そして何より、コバインキとワックスを使うことで仕上がりが最もキレイになります。
コバは革靴の見た目を大きく左右するので、これは大きなメリットです。
コバインキのデメリット
- 色が落ちない
- 紙ヤスリが必要
- 光沢にはワックスが必要
色が落ちないことはメリットでもありますが、デメリットにもなりえます。
アッパーなどに付着すると、もう色を落とすことはできません。
またコバインキには毛羽立ちを抑える効果がありません。
従って紙ヤスリで削る必要があります。
コバに含まれる「ウェルト」は、削りすぎるとオールソールできなくなります。
靴の寿命に直結するパーツです。十分に注意して扱う必要があります。
またコバインキにはロウ分が入っていないので、単体では光沢が出ません。キレイに仕上げるにはワックスでの磨きが必須です。
やり方② コバクレヨン
コバクレヨンでの手入れが向いてる人
- 面倒くさがりな人
- 手先が不器用な人
コバインキに次いでキレイに仕上がるのがこの方法。
仕上がりと難易度のバランスが最も良いのが、この方法だと思います。詳細は以下の記事で紹介しました。
-
コバクレヨンの使い方まとめ 簡単に革靴のコバをキレイにする方法
続きを見る
一般的には、この方法が一番お手軽でオススメですね。
コバクレヨンのメリット
- 扱いやすい
- ワックスが不要
- 紙ヤスリも不要
コバインキは液体でしたが、コバクレヨンは固体!
またコバクレヨン自体にロウ分が含まれるので、ワックスを使わなくても光沢が出てキレイに仕上がります。
そして、コバクレヨンのロウ分で凹凸を埋めることができるので、単体で毛羽立ちを抑えることができます。
これは靴の寿命にも有利に働くので、大きなメリットだと思います。
コバクレヨンのデメリット
- 大きな傷は隠せない
- コバインキほどのキレイには仕上がらない
コバの傷や毛羽立ちが大きなものだと、コバクレヨンだけでは埋めることができません。
その場合は紙ヤスリで削る必要が出てきます。
また、仕上がりもコバインキほどキレイにはなりません。
やり方③ 靴クリーム+ワックス
靴クリームでの手入れが向いている人
- とりあえずコバの手入れをしてみたい人
- 節約したい人
コバインキやコバクレヨンが無い場合に、代用として用いられるのがこの方法。
やり方は以下の記事で、コバインキの代用方法として紹介しています。
-
コバインキの使い方まとめ 革靴のコバを最高にキレイにする方法
続きを見る
靴磨きの基本的な道具があればできるので、最初はこの方法で始めるのもオススメです。
靴クリーム+ワックスのメリット
- 色を落とせる
- 色の選択肢が多い
- 靴磨きの道具のみでできる
多くの靴クリームには染料が含まれていないので、簡単に落とせます。
アッパーに付着しても簡単に落とせるので、気が楽です。
また靴クリームには無限ともいえる色の選択肢があるのも、大きなメリットです。
コバクレヨンやコバインキは2~3色ほどしか選択肢がありません。
革靴の元のコバの色が珍しいものの場合、靴クリームの方が近い色を探しやすいです。
そして何より、靴磨きの道具だけでできるのが気楽でいいです。追加でコバインキとかを買わなくて済みますから、経済的です。
靴クリーム+ワックスのデメリット
- 色が落ちやすい
- ワックス必須
- 手間
靴クリームはコバの手入れのために作られたものではないので色落ちしやすいです。
水で簡単に落ちてしまうので、ワックスでコーティングしないと長持ちしません。
靴クリームだけでは光沢も弱いので、やはりワックスが必須。
それでもコバインキやコバクレヨンより長持ちしないため、ある程度高頻度にお手入れが必要です。
まとめ:コバの手入れをして周りと差をつけろ
大切なことなので何度も言いますが、コバを手入れするだけで革靴の見た目はとんでもなく向上します。
お手入れのやり方も、3パターンほどあるので、ご自身に合ったやり方を見つけるのがよいかと思います。
革靴の寿命を延ばす効果も期待できるので、やったことのない方はぜひコバのお手入れにも挑戦してみてください。
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