ブログの記事=コンテンツは質がすべて。
これはいろんなところで言われているので、聞いたことがある方も多いはず。実際、SEOだろうがSNSだろうが、コンテンツの質が低ければ誰も読みません。
「質の高い記事」と聞くと、書くのはすごく難しそうに感じますよね。
でも実際は違う。コンテンツ作成の型を守れば誰でも質の高い記事を書けます。
コンテンツ作成の型(手順)
- KWを決定
- 検索意図の確認
- 読後のゴール設定
- 必要項目の洗い出し
- 仮タイトルの決定
- コンテンツ構成の決定
- コンテンツの執筆と推敲
- タイトル・概要・アイキャッチ作成
こちらがその手順。
今回はプロのWebマーケターであるぼくが本業でも実際にやっている「SEOで上がりやすい高品質なコンテンツを書くための手順」を解説します。
ブログ運営は高品質コンテンツの執筆がすべて
コンテンツはすべてのSEOの中核となる
高品質なコンテンツを提供し続けることを「コンテンツSEO」と言います。
≫ コンテンツSEOのやり方 高品質コンテンツをつくり続ける極意
記事の質の高さはコンテンツSEOにおいて最重要。というか、すべてのSEO対策における大前提です。それはGoogleが儲かる仕組みがわかれば理解できるはず。
≫ 【イラスト解説】検索エンジンの仕組みと順位が上がる理由を解説
全てのブロガーがまず初めに取り組むべきこと。それが記事の質の向上です。
満足度120%の記事を書く
Googleの「ウェブマスター向け公式ブログ」に、高品質なコンテンツについて以下の記載があります。
以下に示す問いかけは、ページまたは記事の「品質」を評価する際に参考となる項目群です。(中略)
- あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
- この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
- サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
(略)
全部で25項目の問いかけがあります。
長いので省略しますが、暇なとき読んでみてください(少し古い記事ですが)。
Googleも含めて「コンテンツの質」に関してはいろんなことを言う人がいます。
そんな中、ノノブロでは質の高い記事を「ユーザーを120%満足させるコンテンツ」と定義しています。
ユーザーが欲しがっている情報をそのまま記載しただけでは、満足度は70~100%ほど。それを超えるには、ユーザー自身も気づいていない潜在的なニーズまで汲み取って記事に落とし込む必要があります。
質の上げ方には「型・手順」がある
Google公式のSEOスターターガイドにこのような記載があります。
高品質のコンテンツを作成するには、時間、労力、専門知識、才能 / スキルのうち少なくとも 1 つが十分にあることが必要です。コンテンツは事実として正確で、記述が明確で、内容が包括的であることを要します。
こうしたGoogleの公式発言や数々の実験を繰り返すことで、偉大な先輩方が「質の高い記事の書き方」を発見しています。
その手順をしっかり守って繰り返し記事を書いていけば、誰でも高品質なコンテンツをつくることが可能です。
質の高い記事の書き方・手順
ぼくがやっている記事の書き方がこちら。
ぼくなりのアレンジを加えたオリジナルです。
コンテンツ作成の型(手順)
- KWを決定
- 検索意図の確認
- 読後のゴール設定
- 必要項目の洗い出し
- 仮タイトルの決定
- コンテンツ構成の決定
- コンテンツの執筆と推敲
- タイトル・概要・アイキャッチ作成
こちらの手順に沿って記事作成の練習をすれば、誰でも高品質な記事を書けるようになります。
手順① KWを決定
- 目標KWを決める
- ブログのジャンルに合わせる
- 検索VOLやCVまでの距離がポイント
まず最初にすべきは、SEOで狙うターゲットキーワード(ターゲットKW)を決めること。
運営しているブログ全体のジャンルに合わせて、相関性のあるKWを狙うといいです。
キーワード選定に役立つツール
- キーワードプランナー
- ラッコキーワード
これらのツールが便利。検索ボリューム(検索VOL)やコンバージョン(CV)までの距離を考えて選ぶのがポイント。
(例)副業について扱うブログの場合
検索ボリューム等を踏まえて、今回は
「ブログ 記事 書き方」
というキーワードを狙って記事を書くことにした、という例で説明します。
手順② 検索意図の確認
- 検索上位とQ&Aサイトを見る
- 検索VOLとサジェストを見る
- 潜在ニーズを読み解け
Google先生が検索意図を重要視しまくっています。これからのSEOで最も重要なポイントの1つです。
検索意図は主に以下の3種類。
主な検索意図の種類
- したい
- 行きたい
- 知りたい
この3つをベースに、キーワードが示す直接的な検索意図だけじゃなく、その裏に潜んだ潜在的なニーズまで深掘って抑えることが重要です。
(例)「ブログ 記事 書き方」の場合
キーワードからわかる直接的な検索意図はこんな感じ。
直接的な検索意図
- ブログの記事を書く方法が知りたい
- ブログのネタの探し方が知りたい
一方、このキーワードに隠れた潜在的なニーズはこんな感じ。
潜在的な検索意図
- たくさんの人に読んでほしい
- バズらせて有名になりたい
- 広告収入でお金が欲しい
こういったところまで検索意図を深堀ります。
手順③ 読後のゴール設定
- 満足度120%の状態を定義
- 何を提供すれば満足するか熟考
検索意図がわかったら、次はゴール設定。
記事を読んだ後に読者がどうなっていれば、満足度が120%になるか考えます。
(例)「ブログ 記事 書き方」の場合
検索意図を踏まえると、内容に応じて読後の満足度はこんな感じになると思います。
満足度 | ゴール |
---|---|
50% | WordPressで記事を書く方法がわかる |
80% | 読みやすく、わかりやすい文章の書き方がわかる |
100% | SEOで上位表示されやすい文章の書き方がわかる |
120% | 紹介した商品を購入してくれる記事の書き方がわかる |
手順④ 必要項目の洗い出し
- 必要な情報を全部出す
- 検索意図の調査とほぼ一緒
- 網羅性をとにかく上げまくる
ゴール設定ができたら、そのゴールに必要な情報を洗い出します。
検索意図の調査をしている段階で、必要な情報はおおよそわかっているはず。
それに加えて、自分なりに検討して必要と感じた内容を追加してください。
洗い出しに便利なツール
- 共起語
- 検索上位のページ
- キーワードプランナー
- Q&Aサイトにある質問
- サジェストキーワード
これらを確認すれば、必要な情報はだいたいわかります。
(例)「ブログ 記事 書き方」の場合
ざっくりですが、こんな感じで必要な情報をまとめていきます。
必要な情報一覧
- 記事テーマの決め方
└ キーワードプランナー
└ サジェストキーワード
└ 書籍の目次から連想 - WordPressでの記事入稿の仕方
└ WordPressの使い方
└ 読みやすい文字装飾のコツ - 正しい言葉で分かりやすく書くコツ
└ 正しい日本語
└ 間違えやすい敬語
└ わかりやすい文章の特徴 - SEOで上位表示される記事の書き方
└ HTMLタグの使い方
└ 記事の信頼性の上げ方 - ユーザー行動最適化の仕方
└ 商品の売り方
└ セールスライティングとは
└ セールスライティングのコツ
手順⑤ 仮タイトルの決定
- 内容からタイトルを決める
- おおよその記事の方針になる
- 後で変えるので気楽に決める
記事に掲載する情報が決まったら、仮タイトルを決めてください。
掲載情報が見えているので、記事の方針がだいたい見えているはずです。それを的確に示すタイトルをつけましょう。
(例)「ブログ 記事 書き方」の場合
先ほど洗い出した掲載する情報の内容から考えて、
仮タイトル
「売上につながる!SEOで有利な記事作成のポイント」
という仮タイトルをつけます。
手順⑥ コンテンツ構成の決定
- 集めた情報を並び変える
- 論理的な構成を意識
- 記事の分割も検討
手順④で集めた情報を論理的な構成になるよう並び替えます。この時の並び替えが、そのまま記事の見出しになるので注意してやりましょう。
並び替えをしていると
ってなったりします。
この場合は、長すぎな部分を別記事に分割することも検討してください。
(例)「ブログ 記事 書き方」の場合
手順④で洗い出した情報を、読んでいて不自然にならないよう並び替えます。
並び替えたコンテンツ構成
- 記事テーマの決め方
- 正しい言葉で分かりやすく書くコツ
└ 正しい日本語
└ 間違えやすい敬語
└ わかりやすい文章の特徴 - ユーザー行動最適化の仕方
└ セールスライティングとは
└ 商品の売り方
└ セールスライティングのコツ - SEOで上位表示される記事の書き方
- WordPressでの記事入稿の仕方
└ WordPressの使い方
└ 読みやすい文字装飾のコツ
こんな感じ。
洗い出した情報の中で、こちらの情報は上の構成から除外しています。
削除した情報
- 記事テーマの決め方
└ キーワードプランナー
└ サジェストキーワード
└ 書籍の目次から連想 - SEOで上位表示される記事の書き方
└ HTMLタグの使い方
└ 記事の信頼性の上げ方
これらは文章量が多くなりすぎそうなので、後日別記事にまとめてリンクを貼ることにします。
手順⑦ コンテンツの執筆と推敲
- まずは見出しに沿って書く
- 何度か読み返して推敲
- 削る作業が重要
構成が決まったら、いよいよ記事を書いていきます。手順⑥で見出しが決まっているはずなので、それに沿ってドンドン書く。
まずは見出しに肉付けしていくイメージで、自由に書いてください。
書き終わったら、次は文章を洗練させるために推敲&推敲&推敲。
推敲
詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと。
気を付けるべきはこれらのポイント。
推敲のポイント
- 読みやすさ
- わかりやすさ
- 信頼性の高さ
- インパクトの強さ
- 余分な文章の無さ
一番大切なのは文章をとにかく削って、重要な部分だけを残すことです。
手順⑧ タイトル・概要・アイキャッチ作成
- 最も重要な3要素
- 内容がわかるようにする
- クリックしたくなる文言を使う
最後に正式な記事タイトル、概要文(= meta description)、アイキャッチ画像を作成します。
重要度はこの順です。
重要度
タイトル > 概要文 > アイキャッチ
目を引くように作成しましょう。
まとめ:何度も繰り返して質の向上を目指そう
質の高い記事の作成方法には決まった型・手順があります。
コンテンツ作成の型(手順)
- KWを決定
- 検索意図の確認
- 読後のゴール設定
- 必要項目の洗い出し
- 仮タイトルの決定
- コンテンツ構成の決定
- コンテンツの執筆と推敲
- タイトル・概要・アイキャッチ作成
この通りにやれば誰でも質の高い記事を書けるはず。ただしすぐにできるようになるわけじゃありませんけどね。
慣れないうちは「面倒くせぇ」「意味が分からん」「論理的って何?」って感じだと思います。
ですが何度もやってるうちに、自然とできるようになるので頑張ってください。根気が必要な作業です。
これができるようになると、周りのライバルとかなり差がつきます。
ぼくの記事の質もまだまだですが、一緒に頑張りましょう