初めて革靴を買ってから10年。
ぼくは革靴沼にどっぷりつかったサラリーマン。
今まで買ってきた革靴は余裕で30足を超えます。
しっかりお手入れをしてきたので、10年前に買った革靴は今でも現役。
そんなぼくが、革靴を10年履くためのお手入れ方法と、やるべきタイミングと頻度を完全解説します。
革靴のお手入れについて悩んだときは、この記事で紹介しているお手入れ方法を実行すればOKです。
革靴購入からの経過時間別・必要なお手入れ総まとめ
革靴をお手入れすべきタイミングをまとめるとこんな感じ。
- 購入直後
- 履いたら毎日
- 1か月に1度
- 3~6か月に1度
- 6か月~1年に1度
購入直後のお手入れ
- プレメンテ
覚えてください。テストに出ます。
プレメンテでやること
- スッピンにする
- 水分と油分の補給
具体的にはこんな感じ。
プレメンテが必要な理由や具体的なやり方はこちらの記事で解説しています。
レザーソールの革靴で必要になる検討項目
- トゥスチールの装着
- ハーフラバーの装着
レザーソール(革製靴底)の革靴なら、これらについても履く前に検討してください。
≫ ハーフラバーの必要性と貼るタイミング
≫ トゥスチールを付けるべき理由まとめ
履いたら毎日やるお手入れ
- ブラッシング
- 水拭き
家に帰ったらその日履いた靴をブラッシングする。
これはもう、継続しまくって完全に習慣化してほしいです。
1か月に1度のお手入れ
- 靴磨き
- スエード:栄養スプレー
- (おまけ)やりたければ鏡面磨き
革靴は時間の経過で乾燥してきます。
そのため、月に1度くらいを目安に靴磨きを行いましょう。
履く頻度が低ければ3か月に1回とかでも大丈夫。
その際、好みに応じて鏡面磨きをしてもいいです。
≫ 【初心者向け】正しい靴磨きのやり方
≫ 【中級者以上向け】靴磨きのやり方
≫ 初心者でもできる鏡面磨きのやり方
ただし起毛レザーの革靴はどちらも不要。
スエードやヌバックなどの靴をお持ちの方はこちらを参考に栄養スプレーなどの手入れをしてください。
3か月~半年に1度のお手入れ
- コバのお手入れ
- レザーソールのお手入れ
このくらい履くとコバに結構傷が付くと思います。
コバの手入れ状況でかっこよさがかなり違うので、3~6か月に1回はお手入れしましょ。
また、特にレザーソールの場合は靴の寿命に直結するので、ソールも一緒にお手入れしてください。
半年~1年に1度のお手入れ
- フルメンテ
1年に1度はスッピンにして、蓄積された汚れや靴クリームを除去しましょう。
特に初心者は靴クリームを厚塗りしがちです。
ずっと塗り重ねていくのは、革靴にとってあまり良くないです。
フルメンテは具体的にこんな感じのことをします。
フルメンテでやること
- スッピンにする
- 水分と油分の補給
- ソールとコバの手入れ
ぶっちゃけスッピンにしてプレメンテと同じ事すればOKです。
ソールとコバの手入れは好みでやってください。
レノマットリムーバーを使うと革靴をスッピンにしやすいです。あとはプレメンテの記事を参考にしてください。
≫ レノマットリムーバーで革靴をスッピンに
≫ 革靴のプレメンテのやり方
【逆引き】お手入れ別、重要度とやる頻度まとめ
そこで逆にお手入れ別に頻度と、重要度を付けてみました。
どうしても面倒でしょうがないという方は、重要度が高いものだけでもやるようにしてください。
定期的なお手入れ(優先度順)
- 履いた後のブラッシング
- プレメンテ
- 靴磨き・栄養スプレー
- ソール
- フルメンテ
- 鏡面磨き
- コバ
お手入れ① 履いた後のブラッシング
重要度 | ★★★★★ |
---|---|
頻度 タイミング |
履くたびに毎日 |
これやるだけで乾燥や大きなトラブルを未然に防げます。
お手入れ② プレメンテ
重要度 | ★★★★★ |
---|---|
頻度 タイミング |
購入直後に1回 |
こちらも重要。
できる限りやるようにしてください。
お手入れ③ 靴磨き・栄養スプレー
重要度 | ★★★★☆ |
---|---|
頻度 タイミング |
1か月に1回 (10回履いたら1回) |
通常の革靴は靴磨きを、スエードなどの起毛レザーは栄養スプレーを定期的に振りかけることで必要な水分・油分を補給できます。
≫ 【初心者向け】正しい靴磨きのやり方
≫ 【中級者以上向け】靴磨きのやり方
≫ 起毛レザーの手入れ方法まとめ
お手入れ④ ソールのお手入れ
重要度 | ★★★☆☆ |
---|---|
頻度 タイミング |
3~6か月に1度 |
レザーソールの場合だけ必要です。
余裕がある方はソールのお手入れもしっかりやると、それだけ靴の寿命が長くなると思います。
お手入れ⑤ フルメンテ
重要度 | ★★☆☆☆ |
---|---|
頻度 タイミング |
1ねんに1度 |
フルメンテでやること
- スッピンにする
- 水分と油分の補給
- ソールとコバの手入れ
上でも解説しましたがこれらの対応が必要です。
スッピンにしてプレメンテと同じことすればOKです。
下記の記事を参考にしてください。
≫ レノマットリムーバーで革靴をスッピンに
≫ 革靴のプレメンテのやり方
ソールとコバの手入れはお好みで。
お手入れ⑥ 鏡面磨き
重要度 | ★☆☆☆☆ |
---|---|
頻度 タイミング |
やりたいとき |
鏡面磨きはやらなくても全く問題なしなんですが、一応革の保護効果があるので、優先順位はここにしました。
鏡面磨きをした場合は、次の靴磨きの時にしっかり鏡面を落とすのが重要です。
お手入れ⑦ コバのお手入れ
重要度 | ★☆☆☆☆ |
---|---|
頻度 タイミング |
3~6か月に1度 |
コバのお手入れは見た目上重要です。
靴の寿命にも多少は影響するかもしれませんが、そこまで神経質にならなくてOK。
コバがビシッとお手入れされているだけで、革靴の見た目は5割増しくらいでかっこよくなります。
困ったときのトラブル対応法
ここまでは定期的に必要な革靴のお手入れ方法を紹介しました。
次は、革靴にありがちなトラブル時の対応方法を解説します
つま先が削れた場合
- ラバーで補強
- レザーで補強
- トゥスチール装着
- 一時的に見栄えを整える
- オールソール(靴底の全交換)
これらのどれかで対応します。
詳しくはこの記事を参考にしてください。
カカトが削れた場合
- 自分でカカト交換
- プロに依頼してカカト交換
カカトの削れは「トップリフト」というパーツの交換で比較的簡単&安価に対応可能です。
トップリフト部分が半分以上削れたら交換の目安です。
革に付いた傷やスレが気になる場合
- クロス(布)で拭き上げる
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 靴磨きで補色
- 鏡面磨き
つま先や踵の内側などは傷やスレが付きやすい部分。
軽いものなら布での拭き上げやブラッシングでキレイになります。
それでも目立つなら、靴磨きで傷やスレ部分を補色すればOKです。
≫ 【初心者向け】正しい靴磨きのやり方
≫ 【中級者以上向け】靴磨きのやり方
また、鏡面磨きをするとコーティングされるので、その部分の革を保護する働きが期待できます。
履いてると痛い場合
- 革を延ばす
- 絆創膏を貼る
- 保護パッドを貼る
- 革を柔らかくする
- タンパッドを当てる
- インソールを入れる
- T字型インソールを入れる
痛みの原因に応じてこれらの対応が考えられます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
雨に濡れた場合
- 完全に乾燥させる
革靴が雨に濡れたら革靴内部まで完全に乾燥させます。放置するとカビが発生することがあるので気を付けましょう。
ただし急激な乾燥はひび割れ(クラック)の原因になるので避けてください。
乾かし方は丸洗いの記事を参考にすれば完璧です。
酷い汚れ・雨染み・カビ・臭いが生じた場合
- 丸洗い
こういった強めの汚れや臭いが発生してしまった場合は、丸洗いで改善することが多いです。
やり方は下記を参考にしてください。
革にクラック(ひび割れ)ができた場合
- ヤスリがけ
- プロに依頼
革靴にひび割れができた場合はヤスリがけにより修理が可能です。やり方は以下の記事を参考にしてください。
ただしこれは難易度高めなので自己責任でお願いします。
自信がない場合はプロの修理店に依頼しましょう。チャールズパッチなどの修理方も提案してくれます。
靴底に穴・ペラペラになった場合
- ハーフラバー
- オールソール(靴底の全交換)
靴底が薄くなったり、穴が開いてしまった場合はこれらの対応が必要です。
やりすぎは逆に劣化の原因になる
革靴のお手入れは「やればやるほどいい」というものでもありません。
例えば
これはやめてください。行き過ぎたお手入れは逆に革靴を劣化させてしまいます。
- 過剰な靴磨き:革の酸化
- 過度の水分油分の補給:カビ
- クリーナーの使いすぎ:乾燥
これはほんの一部ですが、このように過度なお手入れはトラブルのもとです。
ただし、毎日、どれだけやってもいいお手入れが1つだけあります。
-
【毎日1分】革靴で最重要な手入れ方法&理由を解説
続きを見る
まとめ:定期的にお手入れすれば、革靴は一生あなたのそばにいてくれる
革靴は定期的なお手入れで、何年も履けます。
今回ご紹介した内容で適切に手入れすれば、5年、10年、もしかしたら20年と履き続けられるかもです。
ポイント
- 履いた日のブラッシング
- プレメンテ
- 靴磨き
この3つが最重要。
ぜひこれだけでもやってください。
皆さまがお気に入りの革靴とより長い時間一緒にいられることを願っています。
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